つるくったるVAPEポエムブログ

bro達はVAPEを、愛してやまないだろ!?映画やなんかもだろ!?

LAUI/Dr.Vapor




良いチンチンとは何か。

男達の永遠のテーマだ。

男達には男達の数だけ、その憧れが存在している。

しかし男達は、それを知らないまま大抵は星になってしまう。


だが僕だけは、その憧れの答えを知っている。

これを読んでくれたbro達だけに、特別に教えよう。



名古屋大須Dr.vapor、杉江京介。

あのチンチンこそが、全ての条件を満たす完全なチンチンなのである。

Mr.パーフェクト·チンチンだ。

世の中がどれだけAI社会になろうとも、どんな歌声が流行ろうとも、

Mr.には敵わない。


そんなMr.が、

仲間と共に『とんでもない』リキッドを作り上げてしまった。

正真正銘、Dr.Vapor発の『隠し味がウリのメンソールリキッド』である。

言うまでもないことだが、きちんとしたクリーンルームのラボで作られている事は僕が保証しよう。

そしていきなりだが、ガンクは全然付かないぜ。


コンプライアンス地獄でクソつまらないこの時代では、肺の中でずっと「ピー音」が鳴り響くようなセクシー過ぎるリキッド。


その名を、SOCNA/LAUIと言う。



そして結論から言おう。

個人的に『大革命』である。

メンソールリキッドの中でも、異質!

そして稀有!

大袈裟でもなんでもなく、VAPE観が少し変わってしまって困っているくらいだ。


“なにが”『とんでもない』のかについては、後でじっくり書くことにする。




しかし、初めに断っておきたいのだが、

このリキッドは、どこまでいっても『メンソールメインのリキッド』である。

まずこのリキッドの最大のハードルがここだ。

何故ならばメンソールリキッドは、

「メンソールがキツくて吸えない人」が一定数いるからだ。

そのため、どうしても他のフレーバーリキッドと比べても敬遠されがちなのである。

実際、僕自身もそうだった。

本当にそうだった。



だからもしかしたら、

いつでも、誰の心にも、スッと届くリキッドではないのかもしれない。

しかし、

今年最初のレビューを飾るに相応しいと思ったこのリキッドを、どうしてもbro達に届けたい。

メンソールリキッドが苦手で、他社からのメンソールリキッド依頼を断ったこともある僕だが、

今ではこのリキッドが、かつて天下取りに名乗りを上げた三河武士たちの血脈をしっかりと受け継いだ名古屋発リキッドだと本気で思っており、

『とにかくホンモノなんです』という気持ちを心から伝えたい。


だからまずは、Mr.達に大いなる拍手を贈りたい。

このリキッドは、ホンモノである。

前置きが長くなったが、本当にホンモノだ。

今回は、吸えば吸うほどムカついてくる旨さのLAUIを紹介しよう。





PG:VG/40:60

※提供/Dr.Vapor

名称 /LAUI


https://drvapor.thebase.in/items/68730568




「いやいやユメジよ、実際どこにでもありそうな禁煙&減煙代用メンソールリキッドでしょ?」

「昵懇のDr.Vaporからの提供だから、派手に忖度して書くんでしょ?」


この時点で、少しでも諸君にそう思わせてしまったことを陳謝したい。チン謝だ。







◆まず大前提として


僕は、メンソール系リキッドがそこまで好きではないのだ。金儲けで暴露話を公表するヤツくらい苦手なのだ。

1度、ニコチンを減らす目的で某メーカーの強めのメンソールリキッドを買ったことがあるが、

やはり元より愛がなかった為か、心が勃たなかった。

気が付けば20代の頃に不快でシュールな映画ばかりを観ては、「あれが素晴らしいんだ!」と嘯いて回った嫌な顔付きだけが残ってしまったのだ。

それで結局、減ニコなどはうやむやにしてしまったのである。

この手のリキッドは、もう二度と手にすることはないだろうとすら思った。







そして時は流れた。

通いのクリニックの近くに可愛らしいノラ猫がいたので、

「一緒に暮らしてみないか?」と声をかけたところ、

「車酔いが酷いからやめとく」と断られたそのタイミングで、

Mr.からこんなメッセージが届いた。



「ユメジさんを納得させられるメンソールリキッドを開発しました。良かったら1度試してみてください。」


「いやいやMr.、メンソールリキッドでしょ?いくらMr.からのメッセージだとしても、俺、メンソールリキッドは苦手なのよ。」






しかし、だ。

それでも試したくなるのがベイパーの性である。

僕はその日偶然にも、孤独になりきれないザラザラした部屋が苦手になって嫌気が差していたのだ。

それで折角なので、

訝しげな昭和のスタイルで銀行強盗するように、大須へと足を運んだ。

目出し帽を作ったのはよいが、口元に開けた穴が少しだけ小さくて苦しかった。





現地に到着。

そこで事件が起きた。

テイスティングをしてすぐに、

『眺めが良く見えてばかりの過去は身体に悪い』という事を思い知らされた。

やるではないか、Mr.よ。



◆なにが『とんでもない』リキッドなのか


このリキッド、とんでもない。

完全に事件であった。

まるで、この空に新しい星座が見付かったような気持ちになった。

高村光太郎の『智恵子抄』で、

「智恵子は東京に空が無いと云ふ」と書いてあったが、

そんな智恵子さんと、それに驚いた高村光太郎に試してもらいたいくらい「あどけないリキッド」である。




そう、リキッドとしては本当にあどけない話である。

世界的に有名メーカーからの新作というわけでもない。

Dr.vaporという名古屋大須の、いち店舗から産声をあげたばかりのリキッドである。


しかし、しかしだ。

僕は驚愕した。


彼らから“今”見えている『ベイパーとしての景色』はコレなのか!と感心してしまった。

同時に、なんだか物凄く遠くへ置いてけぼりを食らったような衝撃を受けたのだ。

しかも!

自分が一番苦手としていた、メンソールリキッドだったのだ。

僕のなかではこの時点で既に、充分世界に通用するリキッドである。

もし世界が評価しないのならば、それは世界の方がおかしい。






◆深掘り ~隠し味について~


Mr.曰く「隠し味がウリのリキッド」だそう。

その隠し味についてだ、僕が一番語りたいのは。


僕はその隠し味について、実はなにも聞かされていない。

だから何が隠されているのか全く知らないのだ。

だが、

聞く必要はない、と思った。

僕も聞かない。

Mr.も語らない。

そんな無粋なMr.とのやりとりは、リキッドの邪魔になるばかりである。

ここは個人的に、ベイパー同士の熱い友情だと思っている。

そして僕としても、聞かない方が書けることが多いと思ったわけである。



その隠し味についてなのだが、

これが本当に、本当に、なんなのかがわからない。

「何入れやがったんだMr.クソチンポ野郎め!!」と、キレながらずっと吸っているわけである。


bro達も、吸えばきっとキレるだろう。

マジでわからない。

だが、それがいい。

それが良過ぎるのだ。


たくさん吸い倒して最近ようやく少しだけわかってきたことなのだが、

「多分これかなー?」と、自分なりに隠し味を感じないこともない。

けど、

外したら恥ずかしいし、

そもそも当てにいきたい気持ちがあるわけでもないので、

あくまでもリキッドへの理解度を深めたい自分自身の探求心に留めておこうと思う。


それにやっぱり、そもそも当てにこさせる気は全くないように感じている。

意地が悪いとかそういう話ではなく、

僕が感じているような「探求心」を常に揺さぶるようなフレーバリングに仕上がっているのだと思っている。

「そういう感じで吸ってもらえたら一番楽しいと思うんです」と言わんばかりに。




しかし、これを読んでくれているbro達としては、

実際に吸っている僕が感じる「それ」を、もう少し具体的に知りたいのでは?とも思う。


なので少し視点を変えて、

隠し味がどう作用しているのかをメインに据えて記していこう。





◆隠し味といっても


このリキッドのメインフレーバーは、各種ミントを携えたメンソールである。


(Dr.vapor販売サイト本文より転載)

【LAUI】

ペパーミントに隠し味を加えたメンソールリキッド

メンソールの強さは同シリーズのIMBRICATEより少しだけ弱く、味と清涼感で満足感を得られるリキッドです。

ミント系のグリーンガムのような香りのあるタバコや加熱式タバコを吸っている方は、こちらで自然と代用できるかもしれません。

こだわりの隠し味はミントリキッド好きの方にもお楽しみいただけるようブレンドを試行錯誤しました。ぜひご賞味ください。




Dr.vaporの商品紹介文を転載したが、これはあくまでも「LAUIの入り口」なのだ。

お客様に商品の魅力をわかりやすくコンパクトにまとめるために、お店があれ以上冗長にすることは出来ない。

ならば今回、僕が死ぬほど補足をしてやろうという魂胆なのである。

このリキッドに惚れ込んでしまったのだから仕方がない。



LAUIは減煙、禁煙目的としても勿論非常に有用だ。紙タバコからVAPEに移行させたい人にはもってこいである。podでも試したが、ちゃんと美味しい。

しかしこのあたりは正直、僕の書きたい所ではない。お店でMr.達が散々紹介しているだろうから、あえてこのくらいにしておくこととする。





さあ。

ここで核心に触れてしまおう。

先程から隠し味、隠し味としつこいのだが、

実はこのリキッド。

そう。

『隠し味がメイン』のフレーバーリキッドなのである。

これこそが、一番の衝撃だった。

僕からしたら、

紹介文にあるような「ペパーミントに隠し味を加えた」リキッドではなく、

「一番のウリである隠し味を各種ミントで包んだメンソールリキッド」なのである。






普通、メンソールメインのリキッドだと、どうしてもミント達の仕事っぷりに気付きづらく、やはりメンソールの強弱に目が向きやすい。

次に、後味の抜け感。

この手のメンソールリキッドはどうしても、後味に苦味が残りがちである。


しかしLAUIは当然、そのあたりもしっかりクリアしている。

そればかりか、

「どんなミントが使われているのか?」

「それはどんな割合?」

と、指向性を向かわせる力がしっかりとある。

誰にでも刺さるような歌がなんだかむず痒くなるのを嫌う怪しげなスペアミントや、リキッドがチャンバラしてしまわぬようにしてあるペパーミント。



そして、さらに言うならば、


そう、さらに言うならば、だ。




『だけどそんなことどうでもよくしてやんよ、この隠し味でな!』と言わんばかりに、

その隠し味がリキッドバランスを良い意味で空中分解させ、

『LAUI』という異質なリキッドに再形成させてくるのである。

それで結局は「このリキッドは何者なの!?」となってしまうのだ。


『永遠にわからないままの隠し味をメインに吸っているような感覚』


これこそが、LAUIの恐ろしさ。

だが、それがいい。

わからないのが素晴らしい。

わからないままにしてあるのが素晴らしい。

本当に素晴らしい。 




逆張りみたいになってしまったが、たくさん吸い続けていくうちに心からそう感じた結果がこれだ。

ミントやメンソールの繊細な配合がウリなのはもちろんなのだが、

僕としてはやはり、この隠し味に尽きるのである。


もしこのLAUIが、ミントやメンソールでだけ勝負してきているならば、正直凡庸で只の垢抜けたメンソールリキッドに終始していた可能性はある。


だが、Dr.Vaporがそんなことで終わる筈がない。

しっかりと『ベイパーとしての中毒性』をリキッドに設計してあったのだ。





言語化に苦労するのだが、


『メンソールリキッドの皮を被った、非常に中毒性のあるリラクゼーション·アロマリキッド』

『究極スルメリキッド』

『七色のミント』

『プリズムなフレーバー感覚』


このあたりの表現が一番わかりやすいだろうか。


ドライなミントや、ウエットなミントなど

、人によって感じ方が違うのもLAUIの面白い所。

メンソールリキッドであるはずなのに、

ビルドによって驚くほど表情が変わるプリズムなリキッドなのだ。

吸えば吸うほど様変わりするようなプリズムな喫感があるし、

人によってはこのリキッドを「クセ感」とすら感じる人もいるかと思う程だ。


そしてその「クセ感覚」すらも、新しい感覚だ。

非常にギリギリな所を攻めた、恐らく隠し味によってもたらされた繊細且つ「ある正当な理由で不安定にしてある」クセ感。

ミントなどのストイックなフレーバーと合わさることによってのみ生まれているのかもしれない、そのクセ感。

こんな面白いリキッドは、そうそうない。


要するに、LAUIというリキッドは、

良い意味で「素晴らしさ」がメチャクチャわかりづらいのだ。


かといって、「わかるひとにはわかる」的な配合になっているわけでもない。それは店舗の記事を転載した上記の通りである。




あー、凄いなこの隠し味。

全っ然わかんないや。

でも、これがいいんだよな。

なにもかもわからないから恋愛は楽しいのと同じなんだよなきっと。

きっとこの先も、ずっと探し続けてはわからないんだろうな。

でも、それがいいんだよな。

それがあるうちは決して飽きないから。


そのわからない空白を、ベイパーに埋めさせるような向きの味に仕上がっているのが本当に楽しい。

いつのまにかメインフレーバーが隠し味に乗っ取られているような感覚に陥るのもまた楽しい。

だが、そんなことは無視して吸っていても勿論楽しい。

出てくる言葉達が「楽しい」ばかりになってしまう。




僕個人で言えば、現在はLAUIが、

長らく一軍の4番バッターであったvagabondのサントリーニサンライズに取ってかわってしまっている。

自分のなかの予定調和をぶち壊してくれたし、自分が動物なアニマルであることも本能的に思い出させてくれた。

今年レビューした他社の激ウマリキッドでもそうなりかけたのだが、

「今まで苦手としていたメンソールリキッドにハマれた自分が嬉しい」という点で、

現在はLAUIがメインである。



ちなみにオススメビルドなのだが、やはり最初はMTLが良いと思う。

そしてもしメンソールが水風呂のように慣れてきたら、少し重ためのDLを試して欲しい。

ちょっとしたことで驚く程変わるLAUIがそこにあるからだ。

使うワイヤーや抵抗値を試行錯誤しながら一番気に入る所を探すという、ベイパーとしての本能を取り戻すのにも打ってつけである。


実はLAUIは、突き詰めていくと非常にビルドの難易度が高いのである。

それはまるで「非常に高度なセキュリティコード」といったところ。

しかしそれはあくまでも僕のようになってしまった人間に限った話であり、

普通に、ごく一般的にLAUIを楽しむのであれば、ごく一般的に行われるビルドで全く問題がない。

勿論正解などないので、もしハマったら、是非色々試してみて欲しい。








◆まとめ


メンソールリキッドなんて、全く興味がなかった。

だからMr.に勧められてテイスティングしにいったはいいが、心のなかでは「はい、やっぱりそんなとこだよね」程度で終わる筈だった。


しかし、Dr.Vaporのシンゴさん(指がキレイ)の手持ちのアトマイザーで優雅にあれこれテイスティングさせてもらった時、

自分なんてVAPEのこと全然わかってないんだなって思っちゃった。


何処かから連れてこられたようなバランスの味ではない。

かといって何者かが忍び込んだような味でもない。

世界的に有名な人間が作り上げたわけでもない。

地元の懇意にしているVAPEショップが作ったリキッドだから、メチャクチャ依怙贔屓してしまっているのかもしれない。


それでも僕は、250ml、500mlでの販売が今後ないか聞いてしまったくらいだ。


否、正確には、

「250ml、500mlで出してくれ」だ。

僕が伝えたのは。


でももう、依怙贔屓でもなんでもいい。

ストレートに言ってしまうが、

1人でも多くのベイパーに、このリキッドを買って欲しい。

恐らく今までのレビューで一番長くなってしまったが、このリキッドの魅力を自分なりに伝えるためにはこうするしかなかった。

ちなみにSOCNAは3シリーズのリキッドがあるが、

あくまでも僕が現在推しているのはLAUIだ。


LAUIはまだまだあどけなく、既に走り出してはいるが、まだまだ決して全国的なリキッドではない。

これは否定的な意味で書いているのではなく、むしろ肯定的な意味で書いてあるのだということは読者であるbro達を信じている。


そして今後、

LAUIが必ずや、全国から問い合わせが殺到するリキッドになると僕は信じている。

気が付いたら僕の事など相手にもしてもらえなくなるくらいになるかもしれない。

しかしそうなればしめたものだ。

250mlなども決して遠い話ではなかろう。





このリキッドを作り上げたMr.達は自信と確信に満ち溢れているが、満身はなく、チンチンだけだ。

メンソールリキッドなんて1ミリも興味がなかったのに、

僕をこんなことにさせてきたDr.vaporが全て悪いのだ。


だから、みんなでクレーム入れようぜ。

なんちゅうリキッド作ってくれたんだよって。

Koi-Koi 猪鹿蝶 -猪- 塩キャラメルマキアート/ MKLab

皆さんは最近公開されたばかりのSLAM DUNKの映画を観ましたか?

僕は大満足でしたし、懐かしさと新しさとなんだかわからない感情とで、ずっとベソかきっぱなしでございました。

隣の席に座っていたご婦人は、ベソかいてばかりの僕に優しく「大丈夫、いまの貴方は間接照明みたいで素敵よ」と囁いてくれましたし、

その旦那様はペティナイフでスライスした生ハムをこちらに無言で差し出してくれました。

劇場に一体感をもたらしたTHE  FIRST SLAM DUNK。期待を裏切ることはありませんでしたね。

今回のMKlabの新作も、やはり期待を裏切らないモノでした。





Koi-koi Tri Noble -Boar-

こいこい猪鹿蝶 -猪-

塩キャラメルマキアート

PG:VG/40:60

価格 2480円

https://store.shopping.yahoo.co.jp/mklab/koikoi-isc.html

※提供 MKlab





塩キャラメルマキアート!!

「不味いわけねえだろ!マキオ·クニヨシ!」と、届いたリキッドを握りしめた僕は早速テイスティングしました。


でまあ、もう結論から述べてしまいますが、

買いです。

はっきし言って。

マジで期待を裏切らないマキオ·クニヨシ。

今回も偉そうにイングリッシュで呼捨てだぜ、愛してるぜ。


僕がよくお邪魔する地元、名古屋大須のDr.Vaporさん(店長·京介氏のチンチンがデカイ事で有名。Mr.チンチンである。)では、MKの新作が入荷すると、

『試す前に取り敢えず購入』のお客様が非常に多いそうです。

つまりそれだけファンがいるということであり、期待も裏切らないということであるし、

何よりベイパーからの絶大なる信頼感がそうさせるのだと思います。


僕もこのblogで今まで数々のMKリキッドをレビューさせてもらいましたが、

その経験から言っても、やっぱりそうだろうなあと頷けます。


しかも、今作は前作 -蝶-ブランデーマキアートと同系のリキッド。

少し外して違うタイプのリキッドが来るかな?と思っていたけれど、

マキオ·クニヨシは前作であれだけ評判の良かった(勿論現在においても)マキアート系リキッドで勝負してきました。

つまり、それだけ自信があるということ。

「大丈夫だよ、俺は外さねえよ」っていう絶大なるパワーとプライドといった感じですよね。

同時に猪、鹿、蝶とリリースするならともかく、一年越しで同系リキッドというのは、個人的には本当に『強いな』という印象です。




それでまあ、今作の味は塩キャラメルマキアートということなのですが、

一言で言うならば『8ビット音楽』です。

皆さんも一度は耳にしたことがあるでしょう、アレです。

ザ·ノスタルジー。


そう。

「目新しさ」は特にないんです。

前作ブランデーマキアートは、どちらかと言えばフレーバリングが「目新しかった」と思うんですよね。

ブランデーマキアートなのに、バナナ感来たりね。

よかったら⇑コレも読んでくれ。




しかし今回のは、特にそういうのないの。

濃厚なキャラメルマキアートに塩!

それだけ!

捻ってない!



だけども!!!

さっすがMKlabです。

僕は唸りました。

同時に、「これはレビューを書くのが難しいタイプのフレーバーだなあ」と思いました。



というのもですね、

吸えば一発でわかるんですよ。

「ああ、キャラメルマキアートに塩だねえ」って。

いやもうね、ここまで素直に書いていいかわからんけど、ほんとそうなのよ。

いつもなら、

「○○がまず来て、次に○○がフワーっときて、○○が~」みたいなの書くんですよね。


だけど、

今回は何故かあんまりそういうの思わなかったんですよね。前作の流れもあるかもしれないんだけど、

「濃厚なキャラメルマキアートだ!美味しい!そんで、抜けに塩だ!美味しい!」くらいな感じ。

だって塩だもん!塩は塩よ!塩!

捻ってない塩!

いやでもこれ、むっずかしい塩梅よ。

強かったり弱かったりでリキッドがダメになっちゃうもの。

豆大福みたいな感じかな、ああいった塩感。




ね?これだけだとつまんなく見えるでしょ?

手を抜いて書いたように見えるでしょ?



違うんですわ。

ここからなんですわ。





◆マキオ·クニヨシの底力たるや


先程「8ビット音楽のようなノスタルジー」と書きましたよね。

ここに、今回の塩キャラメルマキアートのMKlabじゃなきゃ出せないグルーヴ感があるんですよ。


じゃあそれは、一体どんなものか?


それは、『飽きられることに非常に強いタイプのリキッド』だと思います。


これはベイパーあるあるというか、

新しくハマったリキッドあるあるなのですが、

そのハマっている時を過ぎて、

しばらくあとにその感激を取り戻したくなって、またそのリキッドを吸うと、

???となることが結構あるんです。

あれ、こんな味だったっけ?って。



でもこのリキッドは、「それ」にメチャクチャ強いと思うんですよね。

ベイパーからしたらそれは、凄まじいことです。



何故そう感じたかというと、

そもそものリキッドの味の終着点が、派手な仕上がりになっていない為です。

人間が無意識に深く呼吸しながら出してしまう声、

例えば冬場の風呂に浸かるときの「アァー」とかがそうなのですが、

このリキッドを吸って出てくるのは、あれなんです。

要するに、

人間の無意識にスッと潜り込んでくるように設計された、アサシン型の労い系リキッドなのである。


そしてそもそもが、

誰もが驚くような味に仕上げていないというか、尖らせていないというか。

高度なレベルで意図された「当たり前」がそこにあるだけ。

しかしその意図は、決して簡単に真似できるモノではないはずです。



去年からの系譜を上手く繋ぎつつも、

前作ブランデーマキアートよりも更に落ち着きあるリキッドに仕上がっているため、

1度ハマったあと、久しぶりにこのリキッドを吸ったベイパーに上記のような???のタイムラグを起こさせにくいように作ってあるのが本当に凄い。

(出たばかりなのに、未来の話ばかりで申し訳ない)


そしてそれは、非常に繊細なセクシーソルトの仕事っぷりからも感じられる。

なので、久しぶりにこのリキッド(出たばかりであるが)を吸っても、その繊細さを目一杯楽しめることでしょう。



それと、

濃厚だと書いてきましたが、勿論ビルドで変わります。

これを読んで頂いている皆さんとベイプの環境が完璧に統一される事は難しいのでざっくり書きますが、

高抵抗値では比較的ビターに。

中抵抗値ではまろやかなまとまりに。

低抵抗値ではお察しの通りです。

どれも美味しいですよ。

個人的には、0.5Ωから0.7Ωくらいでそこそこワッテージをかけるのが、一番まとまりよくて塩の感じも楽しめました。




僕は最近、繊細系リキッドに走りがちなんですよね。

それが悪いわけでは勿論ないのですが。

でもMKlabの今作は、真逆のリキッド。

「いやいやいや諸君、結局の所こういうのやっぱ好きでしょ?」と、

屋台骨のしっかりした老舗で出されるような感覚が、このリキッドにはあります。

勿論僕も感銘を受けました。


古参の舌の肥えたベイパーに刺さるだけに留まらず、

新しくベイプにハマった方にも、podでも美味しく吸えるよう仕上げてあるMKlabの塩キャラメルマキアート-猪-。

どの層にも刺さるリキッドというのは、本当に素晴らしいと思いますね。



最後になりますが、この猪鹿蝶シリーズには、まだ『鹿』が残されています。

どんなリキッドに仕上がるのか、本当に楽しみですね!

そのどえらいハードルを、きっと軽々と越えて来てしまうであろうMKlabの残された新作も、本当に楽しみで仕方ありません。

KAMINARI VAPE CO. /THE KAMINARI Cigar Strawberry Melt

みなさんこんにちは。

今年ももうすぐ終わりですね。

年の瀬が近付くと、なにかやり残した気持ちになるのは何故でしょうか?

用もないのに商店街をブラブラしたり、並木道を睨んだり、お腹も空いてないというのに行列にならんだり。

それが人間というものなのでしょうか。

なんだか生まれてきてごめんなさいと言いたくなります。

今年の秋はどこにいたのでしょうか。



そんなメンヘラベイパーに、久しぶりにレビューの依頼が巡ってきました。

KAMINARIさんはおそらく、メンヘラが嫌いではないのでしょう。

おまけに僕はクズでダメな蓄音機みたいなヤツです。それでもKAMINARIさんは僕を選んでくれました。

今度生まれ変わったら、同じクラスになりましょう。


さて、秋がどこにもいなかったコンドームのような年でしたが、僕はこれからレビューをします。

今回は、ストロベリーメルトというリキッドです。




 ◆THE KAMINARI Cigar Strawberry Melt

◆PGVG/40:60

◆60ml






ばか正直な僕は素直に書いてしまうのですが、

このリキッドとのファーストコンタクトはあまり相性が良いものではありませんでした。

有り体に言ってしまうと、そこの浅い手品師の鳩が飛び立っていくのを感じました。



しかしぼくは「このままでは終われぬ」と思い、太宰治の小説に出てくるような男の顔つきになり、

妻がいるのに外の女に小器用にするダメな風体で、あれこれとビルドをためしてみました。



当初はいつもするように、カンタル24gaの0.7Ωで比較的エアーの多い楽しみ方をしていたのですが、これは具合が悪かった。


ですので、

ワイヤーをカンタル26gaに変え(当然この時も太宰治の小説に出てくるような男の顔つきです)、エアーを絞って抵抗値も上げ、ワッテージは下げてみました。

所謂、MTLのしっぽりベイプです。

普段はあまりやりません。



するとどうでしょう、何やら見えてきました。そして何やら懐かしい香りもしています。

それは果たして、ベイプを始めたばかりの尻の青かった時の香りでした。ベイプを始めたばかりの頃、苺タバコ系リキッドを好んでいたからです。

その懐かしさも相まって、ここで始めてこのリキッドの良さに出会えたような気がしたのです。


それはまるで、流行りの冒険小説を読み始めたけれど最初の数項はハマれなくて、

それでも読み続けていくうちに楽しくなってきたのに似ていました。

そしてそのまま、なにも悩んでいることなどないというのに小首をかしげ、

その自分の姿がなんとなく気に入った心地でぽっぽっとベイプをやっていくうちに、

その出会いは間違いではなかったと確信できました。





今回はタバコ系のリキッドという事なのですが、

気取った言葉で言うならば、あまりシガい感じはしませんでした。

どちらかと言うと、甘いです。

全体的に甘く、シュガいと言ったほうが間違いがないかもしれません。

それは余りに都会的な言い回しなので、少し恥ずかしい気もしています。


しかし都会的にシュガいといっても昔の昼ドラのようなドロドロした甘さではなく、割りきった大人達の関係のような甘さです。

この甘さは、フレッシュな苺というよりは駄菓子的なストロベリーの具合の関与と、

HaloのLonghornのような甘めの(葉巻といいますか)煙草の香りがマッチしています。


最初に煙草の独特の風合いがやってきますが、中頃にはストロベリーの甘みが混ざり合って消えていきます。

それはちょうど、アポロのストロベリーチョコのようなホヨホヨとした甘さです。

でも、しつこさはありません。

フレーバーの何処かが尖るような事はなく、全体的なバランスは軽やかな部類のタバコ系リキッドだと思いました。

葉巻寄りなタバコ系リキッドをライトに楽しめるアイテムとして非常に優れているため、

そういったマイルドなタバコ系のリキッドを探している人には非常にマッチしそうです。




このリキッドを吸っていくうちに、あることを思い出しました。

そう、それは懐かしきSCREW BACCO。

あれもイチゴの煙草リキッドですね。

このリキッドを乱暴に分かりやすく例えると、あれです。


しかしぼくは、評価というと偉そうな物言いになってしまうので忍びないのですが、

スクリューバッコよりもずっと吸っていられると思いました。

どちらも甘いリキッドなのですが、ストロベリーメルトの方が上品に感じています。

タバコを表現している香ばしさの部分に洋酒のようなニュアンスも感じていますし、そこがスクリューバッコよりも煙草系としての味に深みを与えてくれているように思いました。

もちろん、それぞれにそれぞれの良さがあります。




ひとつこのリキッドの難点をあげるとしたら、コットンがやや切れやすい事です。ガンクもわりと付きやすい。

この手のフレーバーでは仕方のない事だとは思いますが、メンテナンス頻度は増えてしまいがちになります。




◆総評


始めは、タバコ系リキッドの皮を被ったスイーツ系リキッドかと思いました。

どうやら、自分とは相性が合わないなと。

しかしビルドを組み換えてゆくうちにポルノなスポットに出会い、

果ては調子に乗って添加メンソールを加えてこのリキッドを喫んでいました。


そうなのです、このリキッドはメンソール添加が非常に美味しいのです。

正直に言うと、ぼくはわりと早い段階で添加メンソールを加えていました。

僕はこのリキッドは、メンソール添加ありが好きですね。


これはもしかしたらリキッドのレビューの正道からは逸れてしまうかもしまいませんが、

ぼく個人の感想としては、メンソールの添加もビルドの一環だと思いますので、

リキッド自体にビルドの幅があるのだと解釈しています。メンソールを添加したらダメになってしまうリキッドの方が多いですし。

もしかしたら今後、このリキッドのメンソール版が登場するのではないかと思う程しっくりきています。




煙草系リキッドは苦手だけど、それでも何か煙草系リキッドを試してみたい人にうってつけのリキッドかなと思います。





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