つるくったるVAPEポエムブログ

bro達はVAPEを、愛してやまないだろ!?映画やなんかもだろ!?

Koi-Koi赤短 乳酸菌飲料風味 · 青短 乳酸菌ソーダ味 / MKlab


皆さん、お久しぶりです。

心臓を鷲掴みにされるようなリキッドが、我らがMKlabから発売されましたね。

乳酸菌飲料味のリキッドとは、我々ベイパーの童心を殺しに来てるなあと思いました。






名称 こいこい 赤短・青短

英名 Koi-Koi Red Label, Blue Label

定価 2,000円 (税抜)2,200円(税込)

容量 60ml

https://t.co/HJtNYLrEE1



いきなり結論から書きましょう。

僕は多分、MKlabのリキッドとの相性が相当良いのだと思います。

この両リキッドは素晴らしいですね。

はっきしいって、完成度が高過ぎて書くことが全然思い付きません。

一口吸った時点で、まるでゴールから始めた迷路で迷子になった気分でした。

乳酸菌飲料が苦手な人以外に、コレを美味しくないって感じる人いるんだろうか?とすら思いました。




否、居ることはいるはずです。

僕は自分の意見が全てだなんて大人になりたくはない。

しかしながら、今回も「“MK落とし”」に失敗です。

僕には出来ない。ウソはつきたくない。

美味しいモノを美味しいと素直に書かないのは最高にダサい。

子供の頃に溺れるくらい飲み干したかったアレが、まさかMKから発売されてしまうだなんてという気持ちで一杯です。

それはまるで、子供の頃、キテレツ大百科のエンディングで『はじめてのチュウ』を初めて聴いたときの衝撃に近かったです。

なぜか優しい気持ちでいっぱい、ってヤツですね。








◆とはいえこの手のリキッドは、今までこの手のリキッドは、あちらこちらで発売されていました。

しかし僕のガンダーラは、それらにキンターマしなかったんですよね。

なんか違う、なんか違うと。


だから、僕とても嬉しかったんです。

やっと、やっとこの手のフレーバーで、ハマれた!と。

やった!やったよ!がーんだーら。



勝手な想像で書きますが、

思うに乳酸菌飲料味のリキッドって、世界的にもそんなに数がないと思うんですよね。

ちょっと特殊なジャンルじゃないですか、乳酸菌飲料味って。

このジャンルを攻めたMKlabさんに、僕は大きな拍手を贈りたいですね。


現に、この手の味は好きな人の方が多いであろう筈なのに、ベイプの世界ではかなりニッチなジャンルであったように思います。


そして、この完成度。

これは海外の人にも刺さるんじゃないでしょうか。

日本人、やっぱすげえな!って。



過去作の赤短、青短も、MKlabらしさ全開の「気取らないストレートな美味しさ」がウリのラインナップばかりですよね。

リキッドのラベルも、ここまで萌え萌えに舵を切りまくったラベルは世界的に見てもないと思うんです。ジャパニーズカラーの強さを堂々と表してますよね。



一見して日本人向けに思えたシリーズだけど、実はメチャクチャ世界にも目を向けてたんだなあって、改めて感じましたね。

「俺らはこういうのめっちゃ好きなんだけど、You達もどう?」みたいな。

海外の人も納得させちゃうような、極めて日本カラーの強いラインナップで勝負してきたMKの大和魂に、僕は感服です。

メチャクチャ個人的な感想なのですけれどね、そこはスミマセン。





「なんだユメジ、またMKの太鼓持ちかよ」って声が、そろそろ聞こえてきそうですね。

事実、僕はMKのリキッドが大好きです。過去にはいくつもレビューを書いてきました。

その中で、MKリキッドに対して否定的な意見はあまり出てこず、概ね誉めちぎってきました。


しかし一方でそれは、

やはり提供リキッドという壁を、自分が乗り越えられていないのではないか?と、自問自答を繰り返してきました。

物凄く正直に書いてきたつもりが、やはりどこか遠慮しているのではないかと。

そういった自分の正体に怯え、実態も掴めず、震えたドリップチップを辛うじて咥えていたものであります。


そのような気持ちがあったり、ブログを書く時間が取れなかったり、取ろうとしなかったりしていました。






しかしそれをぶち壊してくれたのは、MKlabでした。

マキオ·クニヨシの大和魂はひと味もふた味も違ったわけです。


これは書こうか悩みましたが、ついでに書くことにしました。

実は今回、レビューを一度お断りしたんです。

うまく書けそうになく、時間も非常にかかりそうで申し訳ないです、と。


同じ理由で、他のメーカーさんにもお断りしたこともあります。(申し訳ありませんでした)



「最悪、書けなくても構わないです。もし書けるようであればで大丈夫なので、是非お試し下さい。」

我らのマキオ·クニヨシからの言葉はこうでした。伝わりやすいように言葉を変えていますが、ガンダーラなユメジはこう受け取りました。


なので今回は、精神的にメチャクチャ甘えました。

それで発売されてから少し経った現在まで、なかなか書ききれませんでした。


ならば、

書ききれないなりに、小難しく考えるのをやめ、キンタマをさする手も止め、

「僕は本当に美味しいと思ったんだ」

という強い気持ちを込める方向で書くのはどうだ?と思うようになりました。





そろそろ話を元に戻しましょう。

我らのクニヨシ·マキオリキッドと言えば、先ずは再現度の高さ。

これについて、

今作はもう殆ど、0.01mmのアレである。

アレのアレのようである。

“無いのとほぼ同じ”なのである。

ややこしい言い回しで申し訳ない。

「お前はオカモト、俺はベネトン」なんて言ったりしながらね。



赤短も青短も、再現度の限界値に限りなく迫った出来映えだと思います。

味を細かく自分なりに分析すると、

過去作のコレとコレを使ってたりするのかな?と感じたりしましたが、

今回は割愛します。


僕が言える事と言えば、キッチンで一緒にミストを吸い込んだダクトも喜んでいたという事くらい。


そして過去作、青短·ラムネソーダ味の時も思ったのですが、

今作の青短·乳酸菌ソーダ風味の、「ソーダ感の技術」の高さが本当に凄い。

これについては本当にもう、本当に、MKlabが世界で最強だと思います。







リキッドのレビューなのに、今回はフレーバーについても、

ビルド環境についても殆ど触れてないような気がしていますが、

もうこれでいいやと思いました。

インチキ臭い僕の事なんか信用せず、とにかく試してみて下さい。

「それじゃあ、上に書いてきた事は全て意味がないし、それって只のあなたの感想ですよね?」と論破されてしまうかもしれませんが、

その通りです。

僕は今回、キンターマなままガンダーラになっていただけです。

そうさせたのは、MKlabの力です。



◆強いて言うならば


今作の青短はPG/VGの比率が50/50になったせいか、今までのMKリキッドよりも更にサラッと吸えるようになったかなと思いました。

今までのシリーズよりもさらにオールデイベイプ向けというわけですね、

過去作で言うと、僕は赤短「はちみつレモン」、青短「らむねソーダ」がとても好きなのですが、

両者唯一の弱点は、コイルとコットンのメンテナンス頻度でした。


僕が神経質過ぎるせいもありますが、「はちみつレモン」は(僕が好きなビルド環境だと)特にコットンが切れやすかったり、コイル汚れが早かったりします。


加えて、ビルドがやや難しいようにも思います。

らむねソーダはそこまでかなとも思いますが、はちみつレモンは難易度が高いなあと。

大好きなので、自分が納得できたビルドに辿り着くまで試行錯誤を繰り返したのもあり、そう感じています。


しかし、今作はそういった点がかなり改善されているように思います。はちみつレモンが悪いというわけではなく、ビルドの難易度については、という意味合いです悪しからず。特に、青短の乳酸菌ソーダ風味。


コイツはイイですね、どんな環境だろうが大抵美味しいし、コイル&コットンも過去作に比べたら比較的長持ちします。

このあたりの話はどうしても主観が強く入るので、ひとつの目安にして頂ければいいなと思いました。



本当に強い新作の登場だと思いましたね。

赤短では「はちみつレモン」、青短では「らむねソーダ」が一番好きだったのですが、

個人的に今作は、そこへ堂々入りしました。


MKlabからは今年、koikoi新作のブランデーマキアート-蝶-という、とんでもない美味しさのリキッドが発売されています。猪鹿蝶の蝶ですね。

あれはヤバイんだよ。

https://yumeji-wareme.muragon.com/entry/31.html?site_preference=mobile


そんで、まだ鹿と猪が残ってる!

ぼくは死ぬ程楽しみ!

いつかMKlabへ社会見学行ってみたいな!

MKlabのリキッドには、いつもキンターマされられてガンダーラなんだよな!

こいこい正月三光2022 koikoi Three Glory 2022New Year Special Edition アップルタルト /MKLab



名称 こいこい 正月三光2022

英名 Koi-Koi Three Glory 2022 New Year Special Edition


フレーバー:アップルタルト

VG:PG/60:40

希望小売価格 税抜2,255円 (税込2,480円)

容量 60ml

発売日 2021年 12月 26日(日)


購入先  https://t.co/ZFqs4BLQrJ

※MK Labより

「 MKLab ヤフー店を開店いたしました。今までの公式SHOPよりも支払い方法の幅が広いため、購入しやすい形となっております。」


▪提供 MKLab




ハローベイパー!

元気かい?

正月に正常位か騎乗位で迷ったら、両方試すんだ。

正常位がノーマル版三光で、騎乗位が正月三光2022だ。

わかったような顔をしようぜ。

「他人に理解してもらわなくたって構わないじゃないか」

こんな薄ら寒い言葉もイイぜ。

そしてこう言った傍から、理解するフリをしようとする不条理をかまそうぜ。

大丈夫だ、bro達が“他人“じゃないのは端からわかっていることだ。

どうせbro達が向かう先は、ラブホのバスタブでさまようバブルバスなんだ。




ハローベイパー!

挨拶は何度でもしたいよな。

やっと出逢えた正月三光なんだよ。

初めてなのだ。

存在はかねてより知っていたが、ずっと憧れていたのである。

憧れが憧れのまま死なずに済んだぜ。

吸ったことなかったんだよ。


僕はノーマル版三光が大好きでね。

実はレビューを暖めていたのだが、

今回ありがたくこのリキッドを提供して頂いたので、

折角だから、ノーマル版と軽く比較しながら書いていこうと思う。

僕はつるつるの尻を桃色に染め上げて、嬉々として今、正月三光を吸っています。

スコー、プハー、コーサク·シマ。





しかし、だ。

このリキッドのレビューをするならば、ベイパー達の記憶に訴えかけねばならぬ。

2019年よりの歴史あるプレミアムリキッドなのだ。

しかもレビューも、過去の正月三光のは世の中に満ち溢れている。

「出会うのが遅すぎたねと泣き出した夜もある」とは、正にこの事だよハウエバー。


だから正直言って、今回はめちゃくちゃハードルを高く感じているのだ。

バレないようにBBさんのレビューをコピペしたろかなと思ったくらいだぜ。


中途半端にリキッドをなぞるようにサラッとレビューを書くだけでは勿体無いし、

もう既に過去版の正月三光を吸ったことのあるベイパーさん達にも、どうせなら読んでもらいたい。


それと僕に関して言えば、

正月三光自体を吸うのが初めてなのですよね。

ですので、このレビューを書くに当たり、過去にこのリキッドのレビューを書いた偉大な先人達と内容が少し被る事を、どうか御容赦願いたい。


◆吸ってみた


というわけで、

念願の正月三光を、ニクロンクラプトンを使ったマイクロコイル0.5ΩのLE CONCORDE  RDAで吸ってみた。


勿論、もう少し抵抗値を上げてしっぽり吸うのも美味しかったのだが、

やはり僕はDLが好きなので、自分が一番好きなポイントをお伝えしたいと思う。

ベイプとは己のGスポット探しの旅なのだ。


僕が多くを語る前に、まずはコレをみてもらいたい。



そう。

正月三光のフレーバー感は、まさにこのイラスト通りなのである。

これを踏まえてレビューしていきたい。


僕が真っ先に感じたのは、ノーマル三光よりもリンゴ感がハッキリと強いということ。

それも正月三光2022のリンゴは、ジューシーな甘味と酸味をしたたかに備えた恋多きリンゴ達。

3種のリンゴを使っているということなのだが、どいつが一番尻軽なのだろうか。

人間でも3人集まると、たいてい誰か1人は尻軽かヤリチンなのだが、それはリンゴも同じ。ヤリリンゴ·尻リンゴ。

僕はそんな人間とリンゴを愛している。


最初に吸った時、僕はまだ舌足らずな娘のような顔になり、ファントム·リンゴ·シンドロームを感じたくらいです。

青リンゴのファントムもいるのかな?

ぼくのブタ鼻ではそう感じてしまう。

きっと、半音階高いリンゴやなにかなのだろう。


ノーマル版三光よりも正月三光2022のほうが、全体的にリンゴの構成が若く仕上がっているように思いますね。

そしてこのリンゴノートからは、MKLabのプライドを強く感じます。

今回もやってくれたな!東洋のセンチメンタリズムマシーン、マキオ·クニヨシ。


これくらいのフレッシュなリンゴだと、タバコ系にまとめてあるリキッドだったり、

そのままメンソールに繋げたりというパターンが多いと思うのだけど(それが悪いという意味ではない)、

そこは天下のMKLab。

プレミアムなデザートリキッドに落とし込んでいるのが流石ですよね。

しっかりと横綱の相撲を見せてくれています。MKLabはデザートリキッドに本当に強いですよね。

MKLabの歴史の中で、ここまで強くリンゴをアピールしているリキッドは初めてではないでしょうか。


アップルタルトって聞くと、殆どの人が「砂糖で煮詰まった甘いリンゴ」を思い浮かべると思うんですよね。

でも正月三光2022のリンゴは、敢えてなのか、「メチャクチャに爽やか」なんです。


フレーバー名こそアップルタルトとあるので、我々としてはどうしてもこのリキッドから、いつも頬張るアレを想像する。

だが、

「それはもう、ノーマル版で既にやっているんだ」とばかりに、

MKLabは正月三光2022のリンゴに“愛すべき違和感の快楽”を、今回は用意しているのである。

コレはもう、是非試していただきたい。

最初ね、

あれ、アップルフルーツフレーバー?

って勘違いしそうになるんですよ。

そう思わずにはいられないんです(ぼくの場合は、ですが)。

でもそれもほんの一瞬の事で、

ミストを吐き出す頃にはちゃんと、アップルタルトなんです。

この「恐らくそれが狙いでなのあろう違和感の快楽」が、正月三光2022は素晴らしい。



今回も色んなビルドを試したけれど、僕は上記のビルドが一番好きだった。

そして、MKLab林檎事件に遭った。

カンタル単線で組んだ0.7Ωくらいの他RDAも良かったが、

ぼくのように、よりリンゴを感じたい人はもう少し焚き気味がオススメである。


そして、はっきしいってこの時点で、

僕の中ではノーマル版とは別物のリキッドである。

ノーマル版三光という大ヒット曲を、セルフカバーアレンジしたのが正月三光2022といったイメージだ。




◆ノーマル版との比較


ノーマル版が甘く煮詰めた“リンゴにまつわるエトセトラ”だとすると、

正月三光は、

“甘過ぎず酸味も残るリンゴ”が主役のタルトタタンといったところ。

甘酸っぱくて恥ずかしくなるようなリンゴなのである。

例えるなら、ジジむさく衰えた浦島T郎が玉T箱を開ける前のフレッシュさだ。


これは決して、ノーマル版三光のリンゴがジジむさいって言ってるワケじゃないぞ!

あくまでも正月三光2022とノーマル三光とは別物ね!別物!


そして、

リキッドのコクを担いながらも、控えめに着地するクリームやタルト。

それはまるで初々しい処女的果実のようなイメージといったところであり、

柔らかいバターやシナモンの香りと一緒に、上記のリンゴを暴れさせる事なくまとめてくれている。

コレがとても良い。

ノーマル版だとキャラメルやバニラなどがもう少し主張してきて濃厚な吐き出しになるのだが、

正月三光2022はそれらのまとまり方が、一回りスッキリさせてある。

しかし、吸いごたえ自体はノーマル三光のイメージを崩さないのもポイント。

ただスッキリさせただけではなく、

ノーマル版とは差別化を図るなかで上手く間を取ってあり、

このあたりにプレミアムを感じます。

吐き出されるミストの中に出会える事件があり、正月三光2022からのミランダ警告が聞こえてきそうなんですよね。

別に悪いことはしてないのだけれど、

それでいてどこか罪なリキッド。

ハローベイパー!!!


正月三光2022にこめられたマキオ·クニヨシからのメッセージを読み解くと、こんな具合だ。

関係ないけど、マキオ·クニヨシって書くの大好きなんだよ。

今までメチャクチャ生意気にそう書いているが、許可なんか1ミリも得てねえぜ!

みんなも森田一義のこと、タモリって呼ぶだろ?



◆VG:PG比率変更

今回の2022バージョンから、VG:PGの比率が60:40に変更されたようだ。

これは今日のpodブームの流れを汲んでの事であろう。


しかし、リビダブルでも正月三光2022は、その力を遺憾なく発揮している。

過去の正月三光は吸ったことがないのでわからないが、

僕がいま吸っている正月三光2022は、とてもチェーンしやすいリキッドだ。

チェーンのしやすさという点では、ノーマル版よりもフレーバーバランスが具合よく調整されていると思う。

ノーマル版も大好きなんだけど、

あれはどちらかというとチェーンを繰り返すってよりも、

焚き気味にドカッといく感じなんですよね、僕の中では。

ノーマル版三光って、良い意味でフレーバーがヘビーなんですよね。

で、正月三光2022って、

それを一回りスッキリさせてあるわけなんですけど、

お正月の人間って、炬燵とおせちに閉じ込められた虫みたいになって過ごすじゃないですか。

それに合わせて作られたような気もしますね。

「チェーンでダラダラ吸ってくれ!」というメッセージを感じるといいますか。

過去のものよりもPG比率が上がり、フレーバーの解像度が上がったという点を、是非皆さんにも楽しんで頂きたいです。


◆総評


このリキッドからは『歴史に耐えてきた力』を感じますね。

人間って、飽きる生き物なんです。

だから、いくらプレミアムだからと言っても、毎年同じというのは基本的に飽きる筈なんです。


けれど、それを決して飽きさせない力。

大袈裟に言えば、

例えばクラッシック音楽だとか、

もっと家庭的な例で言えば紅白歌合戦だとか、

もう飽きる程観たり聴いたりしてきたわけじゃないですか。

けれど、何故か欲しくなる。

それが「歴史に耐えてきた力」という事実。

正月三光もそれだと思うんですよね。


そうなると人間というのはいつの日も限りない欲望で出来ており、

「プレミアムという風を吹かすわりに、今年はどうだ、どうだ」となるわけです。

少し上からモノを見たくなる人間の悪い癖が芽吹き、誰かの肩越しからヒョイと覗き込む。

けれどもそれが年イチの事であるし、正月三光はとても美味しいから、

結局、皆が競って買いたくなってしまう。

ああ、人間はなんて、人間らしいの。

お釈迦様が犍陀多に蜘蛛の糸を垂らした時もこうだったのでしょうか。


それでも僕は欲しいと答えよう。

誰よりも先に欲しいと答えよう。

そして決して期待を裏切らないMKLabクオリティー。

こういった作用をベイパーに働かせられるあたりが、MKLabの『力』だと僕は思います。




◆MKLab愛


僕はMKLab大好きだから、MKLabリキッドのレビューがどうしても甘くなりがちだなあとは、前から自分に対して思ってはいるんです。

だけど、

ガンクが付きやすいだとか、

コットン切れがちだとか、

そういったところくらいしか、レビューした中だと今のところマイナスを感じるところが無いんですよね。

それも大きいと言えば大きいけれど、

リキッドってやっぱり、味ですから。


それで今回の正月三光2022に関しても、僕の感覚では悪いところが見当たらなかった。

ただただ美味しい。

姫始め待ったなし。

実は結婚していたaiko。

お正月にチンチンでダウジングした先に、きっとこのリキッドが見つかる筈だ。



ガンクはそこまで付かない方だと思います。

MKLabの他のデザートリキッドに比べたら、かなり付きづらい方じゃないでしょうか。

タンクでも余裕がありますね。

以前レビューしたMKLabのブランデーマキアートが、唯一の弱点ってくらいにガンクが付きまくるので、余計にそう感じてしまうのかもしれない。


クニさん、すごいがや。

なんちゅうリキッド作ってまうのよ。感情のブレーンバスター炸裂だがや。

ユメちゃん歓喜。

交換日記送りつけたろかしゃん。

ブランデーマキアートの時みたいに、ものスゴい勢いで売れてすぐ無くなりそうね、正月三光2022も。


お正月にお家でのんびりダラダラ吸うデザートリキッドとして最適ではないでしょうか。

正月三光2022は、2021.12/26(日)販売!

買う?

買うの?

欲望?

ファックする?

VANITAS / [I4U.]



商品名/VANITAS

フレーバー/シトラス·ウッド·ミント·ペッパー·タバコetc ..

PG:VG/50:50

◆ストア

https://i4u-liquid.stores.jp/items/611d0f3c2023972598416f4b?s=09



※リキッド、情報提供 [I4U.]







日常とは、ヒステリック·ジャーナルの連続だ。

私達は論理的な社会思考と直観的で非社会的な誘惑にポンポンされながら、

毎朝改札口に吸い込まれてゆくのである。

新しい言葉が毎日のように生まれて忙しく、

死ぬまでの間に自分がどんな言葉で生きてきたのか誰も知らない。










VANITASは大傑作である。

本当に困った。

このとりとめのなさの悦びに言葉が追い付かない。


以前レビューした『 』といいコレといい、自分とI4U.リキッドとの相性が良すぎてしまった。

最近はこんなリキッドばかりで死にたくなるんだよ、ハニー。

でもすぐに図々しく生き返るからね、ハニー。

君の部屋はカーナビに記されない都会?

I'm just a dreamer.






自分で買って、好き勝手書いてるうちはまだいい。

どんなことを書こうが、僕が死んだときに遺品整理で少し恥ずかしい思いをするだけで済むのだ。


しかし、提供依頼レビューとなると話は違う。

こんな僕にも責任があるのだ。

その際も極めて正直に書くのだが、前回書いたMKLabのアレといい今回のコレといい、

貶すところがないどころか、グサッと心に深く深く刺さってしまっているのである。

そんな状態であるのに、

敢えての逆張りは良い大人のすることではないし、とてもカッコ悪い。


まあ、だから、

吸ってもらいさえすればこの気持ちをわかってもらえると信じて、今日も元気にレビューである。

VANITASは素晴らしい。

大容量で買いたい。

はっきし言って、ユメジ大絶賛。


しかし僕にとってヴァニタスというのは、果たして知らない言葉だった。

それでヴァニタスとはなんだろうと疑問に思い、まずヴァニタスを知ろうと思ったわけです。

OKGoogle、ぼくの孤独を案じて。




◆ヴァニタスとは

ラテン語で「空虚」「むなしさ」を意味するそう。

人生の無意味さや、虚栄、虚飾のはかなさなどと深く結びついた概念とのこと。

また、人生の空しさの寓意である静物画のジャンル。



なるほど、そういうわけか。

道理で、リキッドから極めてオフビートを感じるわけだ。

それでいて、どこかとても華やかで軽やかだ。

吸えば吸うほどわからなくなるリズム。

とても美味しくてチェーンを繰り返したくなるのだけど、

汗ばんだ気持ちでVANITASを暴こうとするにつれて、僕はVANITASに迷い込んだ。

けれど、

それが正解であるような気がしている。

信号機の黄色の儚さみたいだ。

シートベルトは肌を締め付けながらテールライトを眺めていたんだ。







それで音が揺するほうへと耳をそばだてた時に、

そっと意識に働きかけてきたのが、VANITASのあどけないシトラスノート。

ビター寄りなこのシトラスはリキッドのフレッシュな甘さをほのかに担保するが、それもわずか一瞬のこと。


そしてサイレントにスイートな煙草が、まだ誰にもわからない言葉で囁く。

この煙草はムービー·スターのようにハートを鷲掴みにするが、ザラついた灰のようなしつこさはなく、

紙タバコが苦手な人達の嫌気を誘うような重たさもなく、

あくまでもリキッドのシルエットカラーを色濃くさせる作用に注力されている。

そう、シルエットというのは色があるものなのである。

モネが睡蓮を山程描いた時にそう言っていたそうなのだが、VANITASのシルエットもまさにそう。


さらにそこへ連なって潜む密やかなウッドの香りが、支えながら横恋慕のように奪ってゆく関係性。

60mlボトルに閉じ込められた寓意を誘うような密かな香りである。

それらをほどいた先の僅かなミントと、

我々をハッと現実に引き戻す、引き締めるペッパー。

悪党に身ぐるみを剥がされ、「レディーの前で無作法だ」と罵られるような不条理。

わからんな、それはそうだ。

まるで映画『コックと泥棒、その妻と愛人』みたいだ。

お前がチンなら俺はヴァギだ。

お前の花子を俺は太郎したい。

私達は不条理な物語を感性に落とし込んでゆける人間そのもの。

むき出しでいこう、VANITASを吸おう。




すごくシャープな抜け感のリキッドだと思うんですよね、VANITAS。

ペッパーの効き方にI4U.の職人技を感じます。

ペッパーという思いがけない取り合わせではあるけれど、これが強くも弱くもなく、実に良い。

吸い続けてリキッドの一体感を感じるうちに、浮気な尻でピュアに弾けるようなあどけなさを得られるようになる。


VAPEのリキッドでペッパーというのはなかなか珍しいように思うが、

VANITASではそれが和のアプローチで見事に成功している。

そしてVANITASは全体的に淡く、吸い心地を“全く”飽きさせない。

そう、全くなのだ。

キムタクではない。


淡くシャープな和のアプローチをもってしてVANITASは完成されているのだが、

それでいてどこか洋風レトロな雰囲気で織りなすミストの散歩も、丁寧に表現されている。

和洋折衷なこの不思議な体験を、bro達も是非。

迷子になって、わかった気がして、また突き放されて、キャメロン・ディアスで、VANITASだ。











今回、

このレビューを書くにあたり、I4U.の中の方からメッセージを頂いた。


____

◆I4U.中の方より


『当然今までも自分の好きなフレーバーを作ってきてはいるのですが、様々なアトマで試飲し調整しています。

しかし今回は完全に趣味に走り、自分の好きなものを好きなアトマイザーで作りました。

なので人は選ぶと思いますが、元々好きなビルドや環境を探して探求することでVapeを楽しんでほしいなという思いがありますので、

何味?分からん!と言いながら楽しんで頂けると本望です😊』

____


完全に趣味に走ったリキッドを僕ら吸えるって、メチャクチャ贅沢ですよね。

嬉しいな、ニコール・キッドマン。

パンクしそうだな、ケイト·ウインスレット。



そしてなんといっても、

『とりとめのなさ·儚さ』がこのリキッドの一番の売りであろう。

シトラスノートの華やかさはあるけれど、全体としてのフレーバー、ズドン!を期待してはいけない。

決してそういうタイプのリキッドではない筈である。

理解しようとすればするほど、突き放されるとりとめのない悦び。

それがまたいい。

もう会えないな、マレーネ·ディートリッヒ。

だけど人間はいつか死ぬから人生が豊かなのだ。

キムタクみたいなSMAPだ。




◆『 』との対比

僕の中ではVANITASは、同I4U.の『 』と対をなす位置付けである。

勿論I4U.さんがそう位置付けているわけでは決してない。

しかし、勝手にそう決めつけたくなるほど、ぼくは両方とも気に入ってしまった。

そして、似ている部分も確かにある。

しかし、あくまでも似て非なるリキッド。

そのどちらにも愛おしさを感じている。

だから今回リキッド選びの目安として、あくまで個人の感覚ではあるが両者を軽く比べてみた。


・『 』が静なら、VANITASは動。


・『 』がどこまでも妖しく穏やかであるのに対し、

VANITASは凛々しく切れ込むがとても儚い。


・同じ複雑タバコ系なのだが(括るのもアレだけど)、

『 』のタバコは灰感として感じやすく、

VANITASのタバコはどちらかというと全体の支えとして甘めに存在している。


・どちらもクセがあるが、VANITASはライトなクセ感、『 』はもう少しだけクセが強い(ただしヘビーではない)。


・『 』はVANITASにはないボタニカルがある。


・VANITASは『 』よりもフルーツ感(シトラス)が強い。



両者、根本的に似通う部分もあるのだが、

リキッドアプローチが全然違う。

これは是非試してみてもらいたい。

どちらも非常に繊細に作られており、

どちらがどちらのアナザーストーリーでもある。


VANITASも『 』も、ベイパーを緩やかに煙に巻くようなミストになるのだが、

その根元にあるのは、I4U.ならではの独特なテイストに端を発しているように思う。

口当たりとしては全体的にサラッとしているのだが、

単純に味が薄いわけではなく、ただ淡白なわけでもなく、

非常に穏やかでありながらも繊細さと複雑さを備えながら、華やかな世界観の期待へと昇華させる力がある。

耽美なスッキリさ、かな。

言語化するのは困難なのだが、

僕がハマったこの二つのリキッドの間には、こういった血脈が確実に流れている。

そしてこの物凄く強い武器を、身に余すことなく届けてくれるI4U.。

ネオ·オールデイ·ベイプ。


I4U.で試せていないリキッドはまだまだあるのだが、

複雑繊細系ADVという事に関してVANITASも『 』も、メーカーを代表する看板娘になっているのではないだろうか。





◆ビルド


コットンビルドではポップに、ジェネシスビルドでは解像度を。

どちらも美味しい。

VANITASに備わる無限大の可能性。

それはまるで、様々なアーティストに様々なアレンジでカバーされる曲のようでとても楽しい。


僕はジェネシスビルドに落ち着いたのだが、ビルドというのはbro達の数だけあるものである。

なのでbro達も、是非このリキッドを手にとって色々試してみてもらいたい。

そういうわけで、

例によって今回のレビューでも、自分が試したセッティングを細かく書いていない。

めんどくさいわけじゃないんだぞ!

いやでもゴメン、今回は低抵抗だけ試してない!

自分の好みとして、あんまりバチ焚きにして吸うリキッドでもないかなって思っちゃった。

あと、VANITASはガンクも全然付かない。

お前の花子が俺を太郎にするんだぜ。





◆まとめ

僕は自分とI4Uリキッドとの相性が、物凄く良いと感じている。

メチャクチャ好きかもしれない。

ずっと好きだったんだぜなんて言うつもりもない。


先に触れた事ではあるが、I4U.リキッドの全てを試したわけではない。

しかしながら『 』といい、

そして今回のVANITASといい、

チェーンするVAPEを前提に作られているようなリキッドには、愛を感じられずにはいられない。

VANITASは言わば、ネオ·オールデイ·ベイプリキッド。

表面だけを浚うような浅さはひとつもなく、吸えば吸う程にわかってくる深さばかり。

万人受けするメロディーではないが、吸う者の観念に訴えかけてくるグルーヴ感溢れたリキッドである。

まるでレディオヘッドの曲みたいだね。

いや少し違うか、まあいいや。

まるでレディオヘッドの曲みたいだな。


VANITASはvagabond vapourのサントリーニサンライズ、ANTHILLのゼストが好きな人には物凄く刺さるのではなかろうか。

それはまるきり僕のことなのだが、これを読んでくれたbro達と同じ気持ちを分け合えたならばとても嬉しい。


最後に、

本文で少し触れたが、このリキッドを吸って思い出したのが映画『コックと泥棒、その妻と愛人』だった。

デカダンなムードのあの映画に、VANITASは非常に合いそうだ。気になった人は是非観て欲しい。

ちなみにあの映画、妻と愛人のファーストコンタクトでは一切会話をせず、いきなりまさぐり合うのである。

思い付くまま色々書いたけれど、

VANITASに対しても、それでいいんじゃないかと思った。

何も難しく考えず、まずは赴くままに身を委ねてみては如何だろうか。