そう、俺だ。
夏を食い千切れずにいる寒暖差の激しい秋、
この迸る魂を抑え切れずに書いている。
さっき買ってきたばかりのリキッドだ。
ああ、衝撃だったよ。
気が付いたらお店のスタッフの顔を舐め回して、2本も買っていたんだ。
bro達は、ダメだと分かっていても抑えられない恋をしたことがないか?
このリキッドがまさにそうだ。
高い壺も数珠も要らん、Linhuaを買うんだbro達よ。
あまり言葉を練っている時間などない。
今の俺は釣りあげられたばかりの魚、或いは頸を捻られた鶏だ。
これはもう、鮮度が高いうちに生でサッと書いて公開してしまうしかない。
そこでbro達に問いたい。
bro達は、珈琲を飲んだことがあるか?
あれはいい飲み物だ。
そう、珈琲だ。
目覚めの朝にシャツだけを羽織った恋人が淹れてくれる珈琲。
山や川で焚き火をくべながら大自然に囲まれて飲む珈琲。
仕事の合間に飲む珈琲。
コイツらは格別の旨さだ。
そして、旨い珈琲のシチュエーションはもうひとつある。
それは、喫茶店にある麻雀ゲーム台をテーブルにして飲む珈琲だ。
このリキッド【Linhua】の美味しさのベクトルを例えるなら、まさにこれだ。
そう、極めてノスタルジー。
それでいて緩和。
気が付けば月曜日。
日常に溶け込んだ営みの輪郭をなぞる味わいの、究極のオールデイベイプリキッドである。
Linffua
PG:VG/50:50
60ml
(公式blog引用)
アニスをメインに、ミントメンソール、クローブ、トロピカルフルーツをミックスしたフレーバーです。
軽すぎないように鼻抜けの良い葉巻香料を少しだけブレンドしています。清涼感はバリキラボラインナップの中でも強いほうですが、年間通じて美味しく味わって頂けるリキッドに仕上げました。
もう一度言わせてくれbro達よ。
とにかく衝撃だったんだ。
こういう大人になりたかった味だ。
あの頃の自分が紡いだ夢と憧れがここにあったんだ。
だが今の俺は歩くチンポだ。
移動する公然猥褻。
一口めの感想は「やってくれたな、おしんさん!」だった。
それと「これはDr.vaporの2人が、LIVE配信で具体的な事を即座に伝えられないわけだ」とも思った。
なんという人殺しなフレーバーバランス。
正直、
アニスを使ったリキッドでvagabond vaporのサントリーニサンライズ以外に、ここまで感激したのは初めてである。
「これは自分にとって、とても大切なリキッドになる」
テイスティング直後、こうも直感した。
自分がフレーバーラインナップをどこまで体感できているかは自信はないが、
このリキッドは間違いないんだ!ガチだ!と、
堂々と言える謎の自信だけはある。
この謎の自信は、移動するチンポのおかげだ。
今日は発売初日。
偉そうに言うつもりは全くないのだが、
僕が発売日にリキッドのレビューをしたのは、提供品以外ではLinhuaが初めてである。
これも謎の使命感であり、
勿論今後も素晴らしいリキッドはあちらこちらで産声を上げるのだが、
とにかく自分は生粋のアニサーである為、
「これは今日書かねば!」と強く思った次第である。
◆雑感
殆ど走り書きなので、乱文であることをご容赦願いたい。
とにかく優先順位は情熱。
あとはDr.vaporがなんとかしてくれる筈だ。
とにかく既に思い入れが強くなりすぎてメチャクチャ贔屓してしまうが、それもご容赦願いたい。
リキッドの一番の特徴としては、
「無いのに有る」の体現である。
これは僕が勝手に感じているだけなのだが、このリキッドには“正体”が無い。
フレーバー達が何にも寄りかかっていない。
しかしそれでいて、圧倒的な存在感。
ややこしい言い回しだが、このリキッドはそう例えるのが適しているように思える。
リキッドにそういった独特な説得力を持たせるためのフレーバリングが、
繊細でありながら決して複雑ではなく、難解でもなく、
それでいて、
決して安易でもないという絶妙さ。
アニスやクローブはフルーツに媚びていないし、
フルーツも、アニスやクローブに決して媚びない。
互いが互いを知り尽くしており、良さを引き出し合っているのである。
そしてその状態を維持させたまま、ミストは柔らかな清涼感と共に彼方へと吐き出されてゆくのだ。
アニス&フルーツの組み合わせのリキッドは、どちらかがどちらかに依存してしまう傾向が強くなりがちであるのだが、
このLinhuaにはそれが一切無い。
フレーバーが輪廻を繰り返し、転生してまたすぐ肺に滑り込む。
この心地よさを是非とも体感して頂きたい。
僕は作った人間でも売る人間でもないが、今日はこんなことをとにかく伝えたい。
ちなみにアップル、グレープフルーツ、グァバなのだが、
これは吸った人によって捉えやすいポイントが変わりそうである。
テイスティングさせてもらったDr.vaporのスタッフさん達も、各々別の感想を述べていたくらいだ。
しかしこのリキッドを語らせて頂く上でとても大切なことなのだが、
このリキッドは、『全てが全てに添えてある』リキッドなのである。
例えばグレープフルーツだけが強く感じすぎたりだとか、アニスやクローブが尖りすぎたりだとか、
そういったバランスにはなっていない。
アンバランスをどこまで嫌えばこんな完成度になるのだろうか。
僕は吸い込みでアニス、吐き出しにグァバやクローブを感じやすいが、
それすらも「添えてあるんだな」といった具合。
アニスもクローブも、そして他のフルーツなども、
どれも強くないし、弱過ぎもしない。
わかるかわからない程度に葉巻フレーバーがあるのだろうが、
それ単体を僕が捉えるには、このリキッドの世界観は余りに広すぎた。
しかしこうしてチェーンがやめられなくなるあたり、非常に良い作用が働いているのであろう。
そしてさらに言うならば、少々乱暴な表現ではあるが、
チェーンを繰り返すとそんなことはどうでもよくなる絶妙なバランスだなと感じている。
bro達はメチャクチャ気持ちいいセックスをしている時、
ここがコレだからだとか、そんなことはいちいち考えたり感じたりせずに宇宙の彼方へと向かうであろう?
このリキッドもそうで、とにかく一体感。
これに尽きる。
複雑なのに難解ではなく、それでいて安易でもなく繊細とは、
まさにこういうことなのである。
この
“どれがどれということも関係なく”交ざり合ってあるフレーバー感。
本来ならばアニスやクローブが担うリキッドのスパイシーさを、
フルーツのミックスがそれを担っているかのように錯覚しそうにすらなる、極めて珍しいリキッドである。
それはまるで、足が届きそうで届かない自転車を夢の中で走り続けるような感覚だ。
でもあんまり難しいことばかり考えて吸ってると、パンダに説教食らっちゃうぞ。
そう!パンダ!
忘れてた!パンダ!
このリキッド、パンダ入ってるの。
ずっと吸ってると、笹とパンダを感じるの。
ユーカリみたいなのが配合されてるかなんて絶対分からないし、恐らくないのだけれど、
ずっと吸ってると、パンダ居ます。
パンダ感じようぜ。
◆ビルド環境
これも非常に興味深い。
Baks Liquid Labさんは公式blogで、「0.8Ω位の17W程度」を推奨されておられた。
が、
僕もDr.vapor店長、京介氏も、比較的炊き気味のビルドを現状好んでいる。
炊くのではなく、炊き気味。
僕の場合はジェネシスのチタン24ga温度管理で、24.5Wかけている。
これは2人とも愛知に産まれた性なのか、少し濃いめが好きなのだと思われる。
それでも味が飛ばず、尚且つ明確にサッパリしているあたり、
Baks Liquid Labさんは恐ろしい。
ちなみに、カンタルワイヤーでのビルドはお店のテイスティングしか試していないが、ジェネシスのチタン温度管理でのLinhuaを非常に気に入っており、
もうこれでいいやとすら思ってしまっている。
僕はvagabond vaporのサントリーニサンライズが死ぬ程好きで、実はもう何度も死んでいるのだが、
このサントリーニサンライズを、ジェネシスのこの環境でいつも楽しんでいる。
もう何年もサントリーニサンライズばかり常に吸っているのに飽きないのは頭がおかしいのかもしれないが、
これにとって変わるリキッドがひとつくらいあってもいいなと常々思っていた。
そこへ、1mmの狂いも無くスッと入ってきたのが、Linhuaだった。
今日の昼間に2本買ってきてから現在に至るまでずっと吸っているのだが、
アニス系でここまでしっくりくるのはサントリーニサンライズ以来である。
サントリーニサンライズを試したことの無いbro達には伝わりづらいかもしれないが、
要するに、
自分にとって一番のオールデイベイプであるサントリーニサンライズを、Linhuaが休ませたのだ。
僕にとってこれは非常に大きな事であり、革新である。
つまり、それくらいハマったというわけだ。
最後に伝えたい。
アニスが苦手な人にこそ、是非一度試して頂きたい。
フルーツフレーバーが好きだけどフルーツフレーバーに飽き気味な人にも、是非試して頂きたい。
オールデイベイプに何を選ぶか迷ったら、是非これを試して頂きたい。
この素晴らしいリキッドギミックを構成されたBaks Liquid Labさんに、盛大なる拍手と賛辞を。