つるくったるVAPEポエムブログ

bro達はVAPEを、愛してやまないだろ!?映画やなんかもだろ!?

Linhua / Baks Liquid Lab



そう、俺だ。

夏を食い千切れずにいる寒暖差の激しい秋、

この迸る魂を抑え切れずに書いている。

さっき買ってきたばかりのリキッドだ。

ああ、衝撃だったよ。

気が付いたらお店のスタッフの顔を舐め回して、2本も買っていたんだ。

bro達は、ダメだと分かっていても抑えられない恋をしたことがないか?

このリキッドがまさにそうだ。

高い壺も数珠も要らん、Linhuaを買うんだbro達よ。




あまり言葉を練っている時間などない。

今の俺は釣りあげられたばかりの魚、或いは頸を捻られた鶏だ。

これはもう、鮮度が高いうちに生でサッと書いて公開してしまうしかない。





そこでbro達に問いたい。

bro達は、珈琲を飲んだことがあるか?

あれはいい飲み物だ。

そう、珈琲だ。


目覚めの朝にシャツだけを羽織った恋人が淹れてくれる珈琲。

山や川で焚き火をくべながら大自然に囲まれて飲む珈琲。

仕事の合間に飲む珈琲。

コイツらは格別の旨さだ。


そして、旨い珈琲のシチュエーションはもうひとつある。


それは、喫茶店にある麻雀ゲーム台をテーブルにして飲む珈琲だ。

このリキッド【Linhua】の美味しさのベクトルを例えるなら、まさにこれだ。

そう、極めてノスタルジー。

それでいて緩和。

気が付けば月曜日。

日常に溶け込んだ営みの輪郭をなぞる味わいの、究極のオールデイベイプリキッドである。





Linffua

PG:VG/50:50

60ml


(公式blog引用)

アニスをメインに、ミントメンソール、クローブ、トロピカルフルーツをミックスしたフレーバーです。

軽すぎないように鼻抜けの良い葉巻香料を少しだけブレンドしています。清涼感はバリキラボラインナップの中でも強いほうですが、年間通じて美味しく味わって頂けるリキッドに仕上げました。





もう一度言わせてくれbro達よ。

とにかく衝撃だったんだ。

こういう大人になりたかった味だ。

あの頃の自分が紡いだ夢と憧れがここにあったんだ。

だが今の俺は歩くチンポだ。

移動する公然猥褻。




一口めの感想は「やってくれたな、おしんさん!」だった。

それと「これはDr.vaporの2人が、LIVE配信で具体的な事を即座に伝えられないわけだ」とも思った。



なんという人殺しなフレーバーバランス。

正直、

アニスを使ったリキッドでvagabond vaporのサントリーニサンライズ以外に、ここまで感激したのは初めてである。

「これは自分にとって、とても大切なリキッドになる」

テイスティング直後、こうも直感した。



自分がフレーバーラインナップをどこまで体感できているかは自信はないが、

このリキッドは間違いないんだ!ガチだ!と、

堂々と言える謎の自信だけはある。

この謎の自信は、移動するチンポのおかげだ。




今日は発売初日。

偉そうに言うつもりは全くないのだが、

僕が発売日にリキッドのレビューをしたのは、提供品以外ではLinhuaが初めてである。

これも謎の使命感であり、

勿論今後も素晴らしいリキッドはあちらこちらで産声を上げるのだが、

とにかく自分は生粋のアニサーである為、

「これは今日書かねば!」と強く思った次第である。





◆雑感


殆ど走り書きなので、乱文であることをご容赦願いたい。

とにかく優先順位は情熱。

あとはDr.vaporがなんとかしてくれる筈だ。

とにかく既に思い入れが強くなりすぎてメチャクチャ贔屓してしまうが、それもご容赦願いたい。





リキッドの一番の特徴としては、

「無いのに有る」の体現である。

これは僕が勝手に感じているだけなのだが、このリキッドには“正体”が無い。

フレーバー達が何にも寄りかかっていない。

しかしそれでいて、圧倒的な存在感。

ややこしい言い回しだが、このリキッドはそう例えるのが適しているように思える。

リキッドにそういった独特な説得力を持たせるためのフレーバリングが、

繊細でありながら決して複雑ではなく、難解でもなく、

それでいて、

決して安易でもないという絶妙さ。


アニスやクローブはフルーツに媚びていないし、

フルーツも、アニスやクローブに決して媚びない。

互いが互いを知り尽くしており、良さを引き出し合っているのである。

そしてその状態を維持させたまま、ミストは柔らかな清涼感と共に彼方へと吐き出されてゆくのだ。




アニス&フルーツの組み合わせのリキッドは、どちらかがどちらかに依存してしまう傾向が強くなりがちであるのだが、

このLinhuaにはそれが一切無い。

フレーバーが輪廻を繰り返し、転生してまたすぐ肺に滑り込む。

この心地よさを是非とも体感して頂きたい。

僕は作った人間でも売る人間でもないが、今日はこんなことをとにかく伝えたい。



ちなみにアップル、グレープフルーツ、グァバなのだが、

これは吸った人によって捉えやすいポイントが変わりそうである。

テイスティングさせてもらったDr.vaporのスタッフさん達も、各々別の感想を述べていたくらいだ。




しかしこのリキッドを語らせて頂く上でとても大切なことなのだが、

このリキッドは、『全てが全てに添えてある』リキッドなのである。

例えばグレープフルーツだけが強く感じすぎたりだとか、アニスやクローブが尖りすぎたりだとか、

そういったバランスにはなっていない。

アンバランスをどこまで嫌えばこんな完成度になるのだろうか。

僕は吸い込みでアニス、吐き出しにグァバやクローブを感じやすいが、

それすらも「添えてあるんだな」といった具合。

アニスもクローブも、そして他のフルーツなども、

どれも強くないし、弱過ぎもしない。

わかるかわからない程度に葉巻フレーバーがあるのだろうが、

それ単体を僕が捉えるには、このリキッドの世界観は余りに広すぎた。

しかしこうしてチェーンがやめられなくなるあたり、非常に良い作用が働いているのであろう。



そしてさらに言うならば、少々乱暴な表現ではあるが、

チェーンを繰り返すとそんなことはどうでもよくなる絶妙なバランスだなと感じている。

bro達はメチャクチャ気持ちいいセックスをしている時、

ここがコレだからだとか、そんなことはいちいち考えたり感じたりせずに宇宙の彼方へと向かうであろう?

このリキッドもそうで、とにかく一体感。

これに尽きる。

複雑なのに難解ではなく、それでいて安易でもなく繊細とは、

まさにこういうことなのである。





この

“どれがどれということも関係なく”交ざり合ってあるフレーバー感。

本来ならばアニスやクローブが担うリキッドのスパイシーさを、

フルーツのミックスがそれを担っているかのように錯覚しそうにすらなる、極めて珍しいリキッドである。

それはまるで、足が届きそうで届かない自転車を夢の中で走り続けるような感覚だ。

でもあんまり難しいことばかり考えて吸ってると、パンダに説教食らっちゃうぞ。



そう!パンダ!

忘れてた!パンダ!

このリキッド、パンダ入ってるの。

ずっと吸ってると、笹とパンダを感じるの。

ユーカリみたいなのが配合されてるかなんて絶対分からないし、恐らくないのだけれど、

ずっと吸ってると、パンダ居ます。

パンダ感じようぜ。






◆ビルド環境

これも非常に興味深い。

Baks Liquid Labさんは公式blogで、「0.8Ω位の17W程度」を推奨されておられた。

が、

僕もDr.vapor店長、京介氏も、比較的炊き気味のビルドを現状好んでいる。

炊くのではなく、炊き気味。


僕の場合はジェネシスのチタン24ga温度管理で、24.5Wかけている。

これは2人とも愛知に産まれた性なのか、少し濃いめが好きなのだと思われる。

それでも味が飛ばず、尚且つ明確にサッパリしているあたり、

Baks Liquid Labさんは恐ろしい。


ちなみに、カンタルワイヤーでのビルドはお店のテイスティングしか試していないが、ジェネシスのチタン温度管理でのLinhuaを非常に気に入っており、

もうこれでいいやとすら思ってしまっている。



僕はvagabond vaporのサントリーニサンライズが死ぬ程好きで、実はもう何度も死んでいるのだが、

このサントリーニサンライズを、ジェネシスのこの環境でいつも楽しんでいる。

もう何年もサントリーニサンライズばかり常に吸っているのに飽きないのは頭がおかしいのかもしれないが、

これにとって変わるリキッドがひとつくらいあってもいいなと常々思っていた。


そこへ、1mmの狂いも無くスッと入ってきたのが、Linhuaだった。

今日の昼間に2本買ってきてから現在に至るまでずっと吸っているのだが、

アニス系でここまでしっくりくるのはサントリーニサンライズ以来である。

サントリーニサンライズを試したことの無いbro達には伝わりづらいかもしれないが、


要するに、

自分にとって一番のオールデイベイプであるサントリーニサンライズを、Linhuaが休ませたのだ。

僕にとってこれは非常に大きな事であり、革新である。


つまり、それくらいハマったというわけだ。



最後に伝えたい。

アニスが苦手な人にこそ、是非一度試して頂きたい。

フルーツフレーバーが好きだけどフルーツフレーバーに飽き気味な人にも、是非試して頂きたい。

オールデイベイプに何を選ぶか迷ったら、是非これを試して頂きたい。



この素晴らしいリキッドギミックを構成されたBaks Liquid Labさんに、盛大なる拍手と賛辞を。

RINN,薫香 / I4U.



【RINN】

VG:PG / 55:45

梨·日本酒·etc








怪物。

このリキッドは、そう、怪物。

どうにもならない。

浮世で暮らすベイパー達の、なんと様々なイメージを喚起してきたことだろうか。

それに堪えうる力を充分に備えるリキッドである。

日々失う人間性を取り戻そうとするように、

何かを思い出すため忘れるように。

或いは、忘れられるものを取り戻すように。

パフを繰り返す指が踊り出すニュアンス。

声の大きな人間のアプローチと、人生のストローク。

娑婆で修羅場な我ら哀しや、嗚呼。














bro達はもうRINNを試したかい?

このリキッドが発売されてから、結構時が経ちましたよね。

正直、今更超売れっ子リキッドのRINNのレビューだなんて、お前はなんと間の悪い人間なのだと自分に思わずにはいられない。

それはまるで、元カノにいきなり連絡する気色の悪いそれに似ている。

ワンチャンなんてねえんだよ。

お前の中で美化された想い出なんか、彼女に全く関係ない。



それでも聞いてくれ、bro達よ。

固まったり萎んだりしながらでいい。

元カノに連絡取ってもいい。

いやそれだけはやっぱりダメだ。

僕はRINNで人間がダメになったんだ。

この失われた人間性を取り戻せるのはやはりRINNだけであり、

僕は未だ、娑婆で不発の亡者のままなのだ。

自分の中の見たくない自分に、向き合う覚悟を。

他人の中の見たくない誰かに、向き合う覚悟を。

淫乱な人生の報いだ。

INORANはギタリストだ。

そしてこれはRINNのレビューだ。







暖めに暖めてきたRINNのレビュー。

少し時を逸したようにも思うが、

良かったら最後まで読んで欲しい。

これを読んだbro達の人間性が、

どうか少しでも失われますように。

もっとボロボロになろうぜ。

娑婆なんて修羅場で丁度いいぜ。

淫乱に生きようぜ。

恐いならRINNを吸おうぜ。





いらんことばかり書いてないで、そろそろ具体的な事を書こう。

以下は僕が感じているRINNのアレだ。




◆フレーバーについて


RINNをRINNたらしめる、この日本酒の芳醇な香りと甘さ。

麹の嫋やかさがよく表現されていて電波がブレるぜ。

コレが梨を柔らかく包んで、輪郭を際立たせる。

若作りも背伸びもない、素晴らしきこの完成度。

それはまるで久保田早紀の『異邦人』。

哀しさと希望が交互に訪れ、

吸えば「私を置き去りに過ぎてゆく白い朝」という異邦人の歌詞がよくわかるぜbro.




ベイプのリキッドには、様々なタイプがありますね。

例えば布袋寅泰の『スリル』みたいなリキッド、

BEN·E·KINGの『STAND BY ME』みたいなリキッド(僕のなかでこれはvagabondのサントリーニサンライズだったり)、



で、RINNは僕のなかでは、

久保田早紀の『異邦人』みたいなイメージなんです。

ユーミンの『hello,my friend』もかな。

“哀しみなき人生に幸福なし”とでもいいましょうか。




実は僕は当初、このリキッドが吸えなかったんです。

梨の部分は美味しいなと思ったのですが、下戸な自分にはこの日本酒の香りがネックでした。


そしてそれからしばらく後。

とあるタイミングで改めてテイスティングしたところ、

それまで見えていた世界とは違っていました。

何故なのかはわかりません。

それこそ、異邦人にでもなった気持ちで一杯でした。

そして静かに崩れ失われた人間性。

嗚呼、幸せ、なんて幸せ。

お前だけはいつも笑顔でいてくれ。




そして、

「これはジェネシスだ」

そう感じました。

以来、RINNはジェネシス一択です。




このRINN、フルーツ系と括るのは少々憚られますね。

etcな部分は有るようですが、飽くまでメインは日本酒と梨。

I4Uが体現した梨の心得は本当に素晴らしい。

少なくとも僕のベイプ人生で、ここまで梨が活きているリキッドはありませんでした。

ギュッと来ます、瑞々しく素直な梨が。

僕らがずっと心待ちにしていた梨は、ここにありました。



そして梨だけでなく、やはり日本酒。

ベイプを初めて吸った友達にたまたまRINNも試してもらったのですが、

あまりの再限度に彼も人間性を失ったようです。


最初は「なんで日本酒いるんだよ、梨だけにしてくれよ」と鼻垂れ小僧をかましていたのですが、

これはやはり鼻垂れ。腐れ小僧の頬染め地獄。

RINNはこの日本酒がなくてはなりません。

これがなくては、侍が竹光を帯刀するようなもの。

梨の存在に対し、日本酒のふくよかで嫋やかな香りの寄り添い方が、非常に日本的なアプローチなのです。

着物の襟抜きから覗く項の美しさがとても素敵なのとよく似ていて、

それは深く我々のDNAに染み渡ります。


他を悪く言うつもりは毛頭ありませんし、そもそもコンセプトが各メーカーで全く違うので比べるわけでもないのですが、


こういうリキッドを作れるのは、

世界でI4Uだけかもしれない。

僕はそう思う。




僕は下戸なので基本的にアルコール系のリキッドはダメなのですが、

MKlabのブランデーマキアート、そしてI4UのRINNだけは別。

率直に言って、天才なんだろうな。

またひとつ、人間性が失われました。



フレーバーテキストは、梨・日本酒・etc..

しかし残念ながら、僕にはetcが全く解らない。

I4Uさんのことだから、きっとステキなetcがあるのだろう。

だけど、そんなに多くの何かがあるわけでもなさそうではある。


I4Uさんがフレーバーテキストをフルオープンしないのには、恐らく理由があるのだろう。

複雑に繊細に作ってはあるが、

きっと、

“難しい顔をしながら味わって欲しい”わけではないんだろうなというのが僕の見解である。



そう、だからそれでいい。

わからなくていい。

迷子になる時は堂々と迷いたい。

邪推は無粋。

RINNとは、そういうリキッド。

I4Uとは、そういうブランド。

ドン·コルレオーネはマーロン・ブランド。

肺に名残る不可思議に思い切り彷徨えばいい。

罪悪感とは幸福だ。












ここまで読んでくれたbro,ありがとう。

実はまだまだ続くのだ。

そう、薫香。

今回はコレも一緒にレビューだ。

I4Uへの愛の強さが僕をそうさせたのだ。

愛しすぎるというのも罪なのだ。

それはいつまでも少女の想い出でいたかった男の無作法な憧れのようなものだ。



実は薫香のレビューも、メチャクチャ暖めてきた。

そしたらなんと、僕の暮らす名古屋が誇るDr.vaporが、I4Uリキッドの取り扱い開始になったではないか。

これは本当に嬉しかった。

いつかそうなったらいいなと願っていた事が実現され、

これはもう豪華二本立てで公開するしかねえなと、チンチンを振り回しながらそう思ったのである。

右回りのチンなのか左回りのチンなのか、どちらに振り回したのか気になるかもしれないな、bro達よ。

ああそうだ、その通りだ。

それは心地のよい方だ、是非試してみてくれ。

大事なのはハートだ。

ハートのないチンチンは、旅をしないカラスの目付きのようになる。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆





【薫香-くんこう-】

PG:VG / 40:60

60ml

梅·ベルガモット·アブサン·灰タバコ·ミント




以前、情熱のままに当blogにてレビューしたI4UのVANITAS、

そして『 』というリキッドがある。


VANITAS

https://yumeji-wareme.muragon.com/entry/32.html


『 』

https://yumeji-wareme.muragon.com/entry/30.html


僕はあの時、

「VANITASと『 』は対のようなリキッド」と表現させてもらったのだが、

薫香を吸って、わかった。

本家のテキストにもある通り、あれらは薫香の流れを組んでいたのだなと。

あの時はまだ薫香を試していなかった為、御容赦願いたい。




そして、満を持して薫香のレビュー。

まあ結論から言うと、これもえげつない完成度である。

世の中に灰タバコ系のリキッドは数あれど、こんなに繊細なタッチの灰タバコニュアンスリキッドはあるだろうか。

小躍りする星達や月を全て詰め込んだ夜でさえ、こうはなれない。

怪しい夜空は身体を反らせる恋人たちを見ているだけだ。




灰タバコのアプローチではあるが、メインはそこにあるわけではないように思う。

むしろ、他のフレーバーと上手く絡み合っている状態こそが、薫香らしさであろう。



吸えば吸うほど、なるほどこれは確かにVANITASや『 』に通ずるものであるというのがよくわかる。

しかし当たり前の事だが、三者はそれぞれ全く毛色が違う。

手前味噌だが、VANITASと『 』については、上のURLから参考にして頂けたらと思う。



しかしまあ、

この梅の当たりの柔らかさよ、ほんとにもう。

まるで気まぐれた猫の寄り添い方みたいだ。


そしてそこへ、何度も生まれ変わったようなアブサンやベルガモットが絡む。

生まれ変わりの痛みを知る彼らは、梅を決して独りぼっちにはさせない。

娑婆だ浮世だとそわそわする僕らは、彼らに薫香のイロハを学ぶ仕組みだ。


梅の柔らかな酸味と甘味を、敢えて一度難解にさせ、

灰のタバコで落ちつきそうな所へ、最後にほのかなミントを寄り添わせることにI4Uは成功している。

薫香のミントはマストピースであり、淡く震えるミストをキュッと引き締める。

しかし決して強いミントではなく、浮き足立ちそうな他のフレーバー達を束ねる役割に終始している。



薫香のようなタイプのリキッドも、

ともすれば何かと「ここはこのフレーバーだな、そしてここはこれで···」と詮索したくなるものだ。

このテーマは上のRINNでも触れたが、やはりベイパーの性である。

レビューを書くために自分なりになるべく言語化はしているが、

RINNも薫香も、

書ききれずわからないフレーバーがあったとしても、むしろそれが面白いと感じている。


確かにI4Uリキッドは全体的に、非常に繊細で、尚且つ複雑に仕上がっているリキッドが多い。

日本のリキッドメーカーとしては珍しいタイプだと思うが、決して突き放されるような感覚はひとつもない。

気難しさもない。

だから「テキストにあるこのフレーバーがわからない」とナイーブになる必要もないのではないだろうか。


むしろ「複雑に繊細に作ってはあるけれど、皆さんに楽しんでもらいたいのは、あくまでもvape。感じるままで居て欲しい。」という温かく柔らかなメッセージ性を、僕は感じている。


RINNも薫香も、どちらもメチャクチャ美味しいよ。





いかがだっただろうか。

今回は、今までで一番長いレビューになってしまったのではないだろうか。

自分がどんな環境で吸っているだとかの詳細は省いたが、

まあbroには必要もないだろう。

bro達はベイプの亡者だ、しかも重度の。

人間性など、とうに失われているのだ。

それに気付かぬままでいる、それがベイプの楽しさだ。


I4Uのリキッド達もそうだ。

気付かぬうちに辿り着いた各々のビルドで良いのだ。

僕はジェネシスが好きだが、正常位も好きなのだ。

そこはbro達も同じだろう?

毎日シャインマスカットだな / YEN HYPE


https://item.rakuten.co.jp/officeedge/yenhype60ml/




レディース&チントルメン。

大きければいいわけじゃないんだぜ。

兄弟達よ、今日も励んでいるようだな。

美しき女性は今日もレディーでWOMANだ。



というわけで今回はYEN VAPEから転生した、YEN HYPEリキッドのレビューです。

その名も『毎日シャインマスカットだな』。


なんちゅう名前なのだ。

まるで眠りを忘れた男の叫びみたいじゃないか。

オールデイベイプ向けということなのか?

それとも僕らにはわからぬように、何か別の強烈なメッセージでも込められているのか?



例えばこんな風に、だ。

男には大好きな同級生の女の子がいた。

彼女はお菓子作りが好きだという。

男はきっかけが欲しくて、クッキーが食べたいと彼女にねだった。

快く「いいよ」と言ってくれた彼女に男は舞い上がり、

その勢いのまま、気が付けば「今度一緒に帰ろう」と誘っていた。




あじさいの季節だった。

2人はスロープの坂を歩いていた。

彼女は「はい、どうぞ」と、ハート型のクッキーを焼いてきてくれた。

そう、ハート型だ。

思春期を貪り尽くす年頃の男にとってハート型は、果たして覿面であったのだ。

男はさらに舞い上がった。

ハート型だ。

嫌いなヤツに渡す形ではない。

だからこれはもう、そういう事だ。

男は流れに身を委ねた。

「手を繋ごう」

男は、スロープの坂がいつまでも続けばいいなと思った。








「え、なんで?」

彼女はきっぱりと言った。

男はスロープの坂を、誰よりも血塗れで転がり抜けて行きたくなった。

俺はいまでも、そのクッキーの味を覚えている。


そんなことを思い出したくなるようなネーミング、

『毎日シャインマスカットだな』である。

結局のところ、わからない。




実は筆者ユメジ、このリキッドのv1を持っているんです。

それで改めて、v2である今作と吸い比べてみたんですよね。


で、結論から言うと、僕はv2の方が良いなと思いました。

非常に良くなっています。

具体的にどのあたりがよかったというと、シャインマスカットの「コク」が、明確に強くなっているように感じました。

V1と比べ、フレーバー達が影の濃さを競い合うように絡まってくるのを、より体感出来ます。



しかしながら、ここで本音を書きます。

メチャクチャ悩みましたが、

YEN HYPEさんを応援しているからこそ、忖度抜きのレビューを書きます。


僕は、このリキッドのメンソール部分がどうしても苦手でした。

メンソールの苦味が、絡み合うマスカットの影の濃さを阻害しているように感じてしまうのです。

しかしこの辺りは完全に個人の好みと主観であり、それが好きな人が沢山いることも充分承知しております。




最初にこのリキッドを試した時、

これも本音なのですが、イマイチ好きな感じではないな思いました。

どのあたりがそう感じたかと言うと、

香料がケバく感じ、個人的はジューシーさを捉えにくいなあと。


なので、今回はもう仕方がない。

そういった流れでレビューをしようと決めた矢先、

ここで神の啓示が降りてきました。

「ユメジよ、焚くのだ」と。

それで、体位を変える恋人たちのように、デュアルコイルでビルドしたアトマイザーにて、バチ焚きベイプを試したのです。

恋人たちも、もはやバチバチ。




そしたら、とても困ってしまったわけです。

僕は今回、わりとネガティブな意見で書いていく予定だったんです。

なのに、このバチ焚きが非常に美味しかった。

「今回のはイマイチかもしれないです」と、

巨チンでおなじみのDr.vapor京介氏に宣言したにも拘わらず、焚いたらメチャクチャ美味しくなってしまった。



いやー、やってみるものです。

デュアルコイルのバチ焚きベイプなんて、滅多にやらないのにね。

だってその時、すごい変な顔してたんですよ、アレの顔みたいにね。

アレだよ。

なあbro,わかるだろ?

ハートに聞いてみてくれよ。

アレがこうしてそうなったアレだ。

セッとしてクスな抵抗値だ。




このリキッド、

MTLでしっぽりとかだと、美味しさが伝わりにくいかなと個人的には思いました。

『毎日シャインマスカットだな』の、アレがソレでこうなっていく過程を一番捉えやすいのが、

わりと焚いたビルドでのファックだと思いました。

なあbro,セックスをしているかい?

クッキー焼いてあげようか?





もう少し具体的に書きましょう。

焚き気味にするとですね、

このリキッドのマスカットの、美味しさの芯のエンドロールを捉えやすいんです。

中の中まで入っていって、そのまま朝まで繰り返したりね。

僕が当初感じていた香料のケバさも、苦味がなんとなく嫌だったメンソールも、

え!焚いたらこんな表情に変わるんだ!という楽しさが“産まれて”きます。

そこでしか見せない顔はみんな好きだろ?

小池百合子だってそうなるのかもしれない。



あと、

ココ一番大切なんですけど、

このギュッとしたシャインマスカット、一瞬で引っ込むんです。

しつこさを残さない。

まるで百恵ちゃんがステージにマイクを置いて去った時のようなムード。

これがまあ鮮やかでして。

メンソールが上手に機能してるんですけど、これも焚いてみるまでわからなかった点ですね。



このレビュー、柿の種とコーヒーでキメながら書いてるんです。

これが死ぬ程合うんです。

なんていうか、マクドナルドのハンバーガーを食べてるような気分になれますね。

爆煙頬張って、

柿の種も頬張って、

コーヒーを土砂ぶらせて、

また毎日シャインマスカットして。

そんな時に先輩から電話かかってきて。

「それはシンプルに、恋をしたらイイだけじゃないですか」って偉そうに伝えて。

また毎日シャインマスカットして。

「そのスコーッて音は何?」って聞かれて。

「動物なアニマルです僕は」って答えて。

録画してあった新庄は「俺はテレビの方が向いてて好き」って言っちゃってて。






ただ、口のなかにペタっと残りやすい香料の甘味はマイナス点。

リキッドの性格上、仕方のない事なのかもしれませんが、僕は正直に書きます。

応援しているからこそ、忖度なし!

なかなか勇気のいる言葉ですが、

ここでウソをつけば、今まで僕のようなヤツのブログを読んでくれたbro達を裏切ることになっちゃうもんね。

可能な限り全てを伝えたいぜ。




先にも触れましたが、

『毎日シャインマスカットだな』というネーミング、

どんな経緯で、この名前にしたのでしょうか。

でも、これが仮に『毎日シャインマスカット』という名前だと、

弱いんですよね。

「だな」と力強く言い切ってしまうことによって、まるで既成事実であるかのように我々は心地よく勘違いします。

それがいいのでしょうね。





むき出しの動物なアニマルで吸うのが美味しいリキッド。

難しく考えずにいきましょう。

少しでもよそ見していると、このリキッドのハネムーンはスピードで消えてしまいます。



やのるさん、僕は応援していますよ。


※リキッド提供 YEN HYPE