つるくったるVAPEポエムブログ

bro達はVAPEを、愛してやまないだろ!?映画やなんかもだろ!?

Koi-Koi猪鹿蝶 -蝶- ブランデーマキアート/MKLab

そう、俺だ。

寝る前に江戸川乱歩の朗読を聴いて眠れなくなるような男だ。

乱歩だ、チンポじゃない。

チンポは俺だ。

俺は歩くチンポだ。


ブランデーマキアートは美味しいぜ。

届いた勢いのファーストドローでニヤけてしまったぜ。

それと、いっとくけどガンクは付きやすいぜ。

だけど、甘くて美味しいリキッドなんてこんなモンだからたいして気にもしないぜ。

極東のセンチメンタリズムマシーン、MkLabのマキオ·クニヨシはすげえんだぜ。



このリキッドを語らせてもらう上で、

ガンクの事は良い意味でも逆の意味でも、決して無視できる存在ではない。

この事はあとでまた書いていきたいと思うのだが、

取り敢えず伝えたい。

ブランデーマキアートは、ガンクを“味方”にしてしまったんだぜ。




名称 こいこい 猪鹿蝶 -蝶-

英名 Koi-Koi Tri Noble -Butterfly-

定価 税込み 2,480円 (税抜 2,255円)

容量 60ml

VG:PG/60:40

発売日 2021年 11月 26日(金)


購入先  https://t.co/v0TUokjb4X

◆MK Labより

「ヤフー店を開店いたしました。今までの公式SHOPよりも支払い方法の幅が広いため、購入しやすい形となっております。」


※リキッド提供/MkLab




koikoi猪鹿蝶 -蝶- ブランデーマキアート。

ネーミングに極東のセンチメンタリズムが流れている。

しかし、このリキッドでブランデーが強く主張することはない。

ブランデーはむしろ縁の下の力持ち的存在であり、

最初に僕の中で目立ったのはバナナやヘーゼルナッツだったりしたので、

当初、面を食らって脳がバグってしまった。

そして、今作はそのバグらせ方が秀逸。

吸ってから吐き終わるまで、人生の縮図のようなミストの走馬灯が駆け巡る。

なんなんだよ、マキオ·クニヨシ。

スケベが過ぎるぜ、マキオ·クニヨシ。

完全に極東のセンチメンタリズムマシーンじゃないか。


これ以降このリキッドの事は、

愛を込めて“ブランデーマキオート”と呼びたい。



このリキッドは、チェーン繰り返してゆくと如実に表情が変わってくる。

ビルドがまだ若いうちはバナナやホイップクリームが目立ち、アクセントにヘーゼルナッツ。

抜けてゆくブランデーマキオート。


そしてコイルとコットンが歳を重ねてゆき、ガンクが付いてくる。

若かりし頃のマキオートバナナなどは、気付けばどこかへ薄れゆく。


しかしココからがブランデーマキオートの凄いところで、

ガンクが付くとコーヒーやチョコレート、ブランデーが深くなり、鼻奥をくすぐりながら成熟が抜けてゆくようになる。

このリキッドはココが素晴らしい。

完全にガンクを味方にしている。

普通、ガンクが付いてくると味は劣化の一途を辿るばかりだが、

ブランデーマキオートはガンクが付いてからも凄く美味しい。


これはまるで、人間の一生みたいね。

若かりし頃の肌の艶やハリは歳を重ねる度に失われてゆくけれど、

かわりに刻まれてゆく成熟があって。

酷い裏切りにあったり、やくざな思いをさせたりしながらでないと、人間は自分を育んでゆけない。

人はそれを、色気と呼ぶ。

このリキッドも、まさに色気。

ブランデーマキオート、なんだか人生の縮図みたいね。




◆クニさんとの会話で


「ガンクが付いてきても美味しいですよね、コーヒーなんかが深くなったりして」

僕はブランデーマキオートについて、TwitterのDMでクニさんにこう感想を伝えた。


「そう!ガンク付いてからも美味しい!」

自信たっぷりに返ってきた。




そしてクニさんは続いた。


「偶然だけどねwww」


これぞ極東のセンチメンタリズムマシーンよ。




◆実は···


このリキッドが届く前、

全くの下戸である自分は、ビビっていました。

吸えなかったらイヤだなあと。

結構あるんですよね、お酒系リキッドでどうしても苦手なのが。

僕はアルコールアレルギーでして、そのせいなのかアルコールそのものの匂いに敏感で、苦手なんです。

勿論リキッドにアルコールが入ってるわけではないのですが、それ系のを吸うとハチャメチャにアルコールを感じてしまうんですね。


だからブランデーという言葉に内心ビビっていたのですが、

実際に吸ってみたら、それは杞憂に終わりました。

まだ生きて暮らしているというのに、おとぎ話で聞いた地獄の恐ろしさに子供が怯えるのは、

こういう作用が働くからなのでしょう。


でも僕は地獄アレルギーではない。

だから地獄もわりかし平気なのかもしれない。

しかし僕と関わると生き地獄だと言った友人もいた。

彼は成人式に、ルパン三世のような出で立ちで参加していた。

少しも似合っていなかったけど、似合うよと伝えた。

すると彼は極楽で暮らす魚のような笑みになった。

しかし僕には同窓会の便りが未だに一枚もこないのである。

もしどこかで彼や彼女らに会うことがあるならば、

ブランデーマキオートを勧めてみようと思う。






ブランデーマキオートは難解な味のリキッドとまではいわないが、

リキッドのリズムとしての複雑さは備えてある。

そして、

手に取った者の好みのリズムに落とし込んでゆけるように作ってある。

全体的な味の重さもない。

僕が苦手なお酒のエグ味もない。

これぞ極東のセンチメンタリズム。


そしてこのリキッド、

ビルドしたばかりだと、不思議な事にどこかバナナのジューシーさすら感じた。

きっと僕がバナナチップのフレーバーをそう捉えてしまっているのだろうけれど、

決してバナナのリキッドで終わるだけではないのが、ブランデーマキオートとMKLab。

吐いて抜けてゆくときに、

落ち着いたジャズのようなリズムで着地してゆくのが良くわかる。



ここ最近のMKLabラインナップの中でもブランデーマキオートは、

ファーストコンタクトのインパクトは抑え目なブレンドにしてある。

その為チェーンもしやすく、オールデイベイプ向けブレンドと言えるだろう。

しかも不思議なことに、ガンクが付いてからのほうがよりチェーンしやすい。

甘いリキッドなのだが、もったり感がないのだ。

心の中に生まれるアロマすら感じる。

キャンプが大好きなマキオ·クニヨシ。

薪をくべるマキオ·クニヨシ。

薪をマキオで、ナニはペニだ。

稲葉浩志はウルペニソウルだ。



吸い始めはフレーバー各種が目立つが、

チェーンしてるとフレーバー全体の一体感のほうが強くなり、

フレーバーのどれかが尖りながら抜けてゆくというよりも、

まるで人間の色覚では捉えられない色気のようなフレーバーカラーが、摩擦係数ゼロで滑ってゆく感覚に陥る。

そして極東のセンチメンタリズムのグルーヴが駆け巡り、この一体感にどうかされてしまいそうになるのである。




提供品を誉めちぎると文章があまりに商業的になり過ぎるきらいがあるのだが、

こんなリキッドが届いてしまったら、これはもう仕方がないのである。

少なくとも僕はこうなる外なかったのだ。

ハッキリ言って、貶したり逆張りしたりするのには無理がありすぎる完成度。

このリキッドは紅白確定。


ちなみに僕は、以前MkLabさんから提供を受けたkoikoi赤短ミルクティーに関しては、

かなり素直に「現時点ではハマれていないです」と、当時書いている。

とても正直に、フェアな感想を。

レビュー提供を受けるということは、

手放しに誉めちぎるだけが能じゃないと僕は思っており、

それが提供品を送ってくれたメーカーさんに対する一番の返礼であると信じている。

僕みたいなのを選んでくださって、本当にありがとうございます。

(※ちなみに赤短ミルクティーはその後、美味しく吸えるビルドに出会えました。)




今まで(自分で買った物も含め)MKリキッドはたくさんレビューしてきたけれど、

僕の中でブランデーマキオートは同メーカーのバニラドラゴニウム、はちみつレモンと並ぶくらいハマってしまっている。

特に、

味の深みのベクトルとしては、koikoi赤短はちみつレモンに似ているように感じる。

ちなみにあのリキッドにも、以前のレビューで本当に申し訳ない事をした。

あの当時書ききれなかった事が後になって沢山出てきてしまい、

とても後悔を抱えている。


はちみつレモン君、本当にすまない。

君はメチャクチャ深いリキッドなんだよ。

後になって気付いたことばかりなんだよ。

ブランデーマキオートをオススメするよ。



◆ブランデーマキオートには満足感しかないのだが


敢えて一つ難点を挙げるとすれば、コットンの溶け切れやすさ。

リキッドをチェーンしたくなり“過ぎる”作りなので、

気を付けていないとどうしてもコットンが居なくなってしまいやすい。

美味しいからチェーンしたくなるが、

あまりにやり過ぎるとコットンは居なくなってしまうという二律背反である。

これも人生の終わりに似ていて、嫌いじゃないのだけどね。


だからジェネシスならいいじゃない?

という事で、ZEPHYRでビルドをしてみました。

こちらはよりエンドレスに吸えますね。

ほんと、ブランデーマキオートは何やっても美味しい。



◆セッティングでの変化について


今回は本当に多くのアトマイザーで様々な抵抗値とワッテージで試したのだが(過去一番やったかもしれない)、


このリキッドに関しては“人生の縮図コンセプトリキッド”のような雰囲気を純粋に楽しんでみてもらいたいと思ったので、

あまり細かく書かないほうがいいと判断し、

意識的に排除しました。


それでもほんのすこしだけ触れると、


焚き気味にしても美味しいし、

抵抗値高めに設定しても美味しいです。

僕は0.8Ωのジェネシスでしっぽり楽しんでいます。



安心して、ほんと美味しいから。

ヴィヴィるから。

ベイパーを決して置いてけぼりにはしないリキッドなんだなって、すぐにわかるから。


このリキッド、あまりアトマイザーを選ばないように思います。

手持ちのアトマイザー7種類(RTA2種、RDA3種、RDTA1種、ジェネシス1種)で様々なビルドを試しましたが、

味の上振れ下振れがあまりないように感じました。

そしてどれも、甘ったるさはなく抜け感はスッキリしていました。

モノを選ばないということですね。

podだけ試してないんだけど、きっと美味しいのでしょう!


抵抗値が低くなって焚き気味にするとブランデーマキオートはどうなるか。

逆に抵抗値を高めに設定したらブランデーマキオートはどうなるか。

実際に吸ってみて、

マキオ·クニヨシに流れているセンチメンタリズムの追体験を、是非とも楽しんでみて下さい。


「後悔ないようにしとくぜ」という、

クニさんからのCALL MEをキャッチしてみてね。