Koi-Koi 猪鹿蝶 -猪- 塩キャラメルマキアート/ MKLab
皆さんは最近公開されたばかりのSLAM DUNKの映画を観ましたか?
僕は大満足でしたし、懐かしさと新しさとなんだかわからない感情とで、ずっとベソかきっぱなしでございました。
隣の席に座っていたご婦人は、ベソかいてばかりの僕に優しく「大丈夫、いまの貴方は間接照明みたいで素敵よ」と囁いてくれましたし、
その旦那様はペティナイフでスライスした生ハムをこちらに無言で差し出してくれました。
劇場に一体感をもたらしたTHE FIRST SLAM DUNK。期待を裏切ることはありませんでしたね。
今回のMKlabの新作も、やはり期待を裏切らないモノでした。
Koi-koi Tri Noble -Boar-
こいこい猪鹿蝶 -猪-
塩キャラメルマキアート
PG:VG/40:60
価格 2480円
https://store.shopping.yahoo.co.jp/mklab/koikoi-isc.html
※提供 MKlab
塩キャラメルマキアート!!
「不味いわけねえだろ!マキオ·クニヨシ!」と、届いたリキッドを握りしめた僕は早速テイスティングしました。
でまあ、もう結論から述べてしまいますが、
買いです。
はっきし言って。
マジで期待を裏切らないマキオ·クニヨシ。
今回も偉そうにイングリッシュで呼捨てだぜ、愛してるぜ。
僕がよくお邪魔する地元、名古屋大須のDr.Vaporさん(店長·京介氏のチンチンがデカイ事で有名。Mr.チンチンである。)では、MKの新作が入荷すると、
『試す前に取り敢えず購入』のお客様が非常に多いそうです。
つまりそれだけファンがいるということであり、期待も裏切らないということであるし、
何よりベイパーからの絶大なる信頼感がそうさせるのだと思います。
僕もこのblogで今まで数々のMKリキッドをレビューさせてもらいましたが、
その経験から言っても、やっぱりそうだろうなあと頷けます。
しかも、今作は前作 -蝶-ブランデーマキアートと同系のリキッド。
少し外して違うタイプのリキッドが来るかな?と思っていたけれど、
マキオ·クニヨシは前作であれだけ評判の良かった(勿論現在においても)マキアート系リキッドで勝負してきました。
つまり、それだけ自信があるということ。
「大丈夫だよ、俺は外さねえよ」っていう絶大なるパワーとプライドといった感じですよね。
同時に猪、鹿、蝶とリリースするならともかく、一年越しで同系リキッドというのは、個人的には本当に『強いな』という印象です。
それでまあ、今作の味は塩キャラメルマキアートということなのですが、
一言で言うならば『8ビット音楽』です。
皆さんも一度は耳にしたことがあるでしょう、アレです。
ザ·ノスタルジー。
そう。
「目新しさ」は特にないんです。
前作ブランデーマキアートは、どちらかと言えばフレーバリングが「目新しかった」と思うんですよね。
ブランデーマキアートなのに、バナナ感来たりね。
よかったら⇑コレも読んでくれ。
しかし今回のは、特にそういうのないの。
濃厚なキャラメルマキアートに塩!
それだけ!
捻ってない!
だけども!!!
さっすがMKlabです。
僕は唸りました。
同時に、「これはレビューを書くのが難しいタイプのフレーバーだなあ」と思いました。
というのもですね、
吸えば一発でわかるんですよ。
「ああ、キャラメルマキアートに塩だねえ」って。
いやもうね、ここまで素直に書いていいかわからんけど、ほんとそうなのよ。
いつもなら、
「○○がまず来て、次に○○がフワーっときて、○○が~」みたいなの書くんですよね。
だけど、
今回は何故かあんまりそういうの思わなかったんですよね。前作の流れもあるかもしれないんだけど、
「濃厚なキャラメルマキアートだ!美味しい!そんで、抜けに塩だ!美味しい!」くらいな感じ。
だって塩だもん!塩は塩よ!塩!
捻ってない塩!
いやでもこれ、むっずかしい塩梅よ。
強かったり弱かったりでリキッドがダメになっちゃうもの。
豆大福みたいな感じかな、ああいった塩感。
ね?これだけだとつまんなく見えるでしょ?
手を抜いて書いたように見えるでしょ?
違うんですわ。
ここからなんですわ。
◆マキオ·クニヨシの底力たるや
先程「8ビット音楽のようなノスタルジー」と書きましたよね。
ここに、今回の塩キャラメルマキアートのMKlabじゃなきゃ出せないグルーヴ感があるんですよ。
じゃあそれは、一体どんなものか?
それは、『飽きられることに非常に強いタイプのリキッド』だと思います。
これはベイパーあるあるというか、
新しくハマったリキッドあるあるなのですが、
そのハマっている時を過ぎて、
しばらくあとにその感激を取り戻したくなって、またそのリキッドを吸うと、
???となることが結構あるんです。
あれ、こんな味だったっけ?って。
でもこのリキッドは、「それ」にメチャクチャ強いと思うんですよね。
ベイパーからしたらそれは、凄まじいことです。
何故そう感じたかというと、
そもそものリキッドの味の終着点が、派手な仕上がりになっていない為です。
人間が無意識に深く呼吸しながら出してしまう声、
例えば冬場の風呂に浸かるときの「アァー」とかがそうなのですが、
このリキッドを吸って出てくるのは、あれなんです。
要するに、
人間の無意識にスッと潜り込んでくるように設計された、アサシン型の労い系リキッドなのである。
そしてそもそもが、
誰もが驚くような味に仕上げていないというか、尖らせていないというか。
高度なレベルで意図された「当たり前」がそこにあるだけ。
しかしその意図は、決して簡単に真似できるモノではないはずです。
去年からの系譜を上手く繋ぎつつも、
前作ブランデーマキアートよりも更に落ち着きあるリキッドに仕上がっているため、
1度ハマったあと、久しぶりにこのリキッドを吸ったベイパーに上記のような???のタイムラグを起こさせにくいように作ってあるのが本当に凄い。
(出たばかりなのに、未来の話ばかりで申し訳ない)
そしてそれは、非常に繊細なセクシーソルトの仕事っぷりからも感じられる。
なので、久しぶりにこのリキッド(出たばかりであるが)を吸っても、その繊細さを目一杯楽しめることでしょう。
それと、
濃厚だと書いてきましたが、勿論ビルドで変わります。
これを読んで頂いている皆さんとベイプの環境が完璧に統一される事は難しいのでざっくり書きますが、
高抵抗値では比較的ビターに。
中抵抗値ではまろやかなまとまりに。
低抵抗値ではお察しの通りです。
どれも美味しいですよ。
個人的には、0.5Ωから0.7Ωくらいでそこそこワッテージをかけるのが、一番まとまりよくて塩の感じも楽しめました。
僕は最近、繊細系リキッドに走りがちなんですよね。
それが悪いわけでは勿論ないのですが。
でもMKlabの今作は、真逆のリキッド。
「いやいやいや諸君、結局の所こういうのやっぱ好きでしょ?」と、
屋台骨のしっかりした老舗で出されるような感覚が、このリキッドにはあります。
勿論僕も感銘を受けました。
古参の舌の肥えたベイパーに刺さるだけに留まらず、
新しくベイプにハマった方にも、podでも美味しく吸えるよう仕上げてあるMKlabの塩キャラメルマキアート-猪-。
どの層にも刺さるリキッドというのは、本当に素晴らしいと思いますね。
最後になりますが、この猪鹿蝶シリーズには、まだ『鹿』が残されています。
どんなリキッドに仕上がるのか、本当に楽しみですね!
そのどえらいハードルを、きっと軽々と越えて来てしまうであろうMKlabの残された新作も、本当に楽しみで仕方ありません。
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