つるくったるVAPEポエムブログ

bro達はVAPEを、愛してやまないだろ!?映画やなんかもだろ!?

KAMINARI VAPE CO. /THE KAMINARI Cigar Strawberry Melt

みなさんこんにちは。

今年ももうすぐ終わりですね。

年の瀬が近付くと、なにかやり残した気持ちになるのは何故でしょうか?

用もないのに商店街をブラブラしたり、並木道を睨んだり、お腹も空いてないというのに行列にならんだり。

それが人間というものなのでしょうか。

なんだか生まれてきてごめんなさいと言いたくなります。

今年の秋はどこにいたのでしょうか。



そんなメンヘラベイパーに、久しぶりにレビューの依頼が巡ってきました。

KAMINARIさんはおそらく、メンヘラが嫌いではないのでしょう。

おまけに僕はクズでダメな蓄音機みたいなヤツです。それでもKAMINARIさんは僕を選んでくれました。

今度生まれ変わったら、同じクラスになりましょう。


さて、秋がどこにもいなかったコンドームのような年でしたが、僕はこれからレビューをします。

今回は、ストロベリーメルトというリキッドです。




 ◆THE KAMINARI Cigar Strawberry Melt

◆PGVG/40:60

◆60ml






ばか正直な僕は素直に書いてしまうのですが、

このリキッドとのファーストコンタクトはあまり相性が良いものではありませんでした。

有り体に言ってしまうと、そこの浅い手品師の鳩が飛び立っていくのを感じました。



しかしぼくは「このままでは終われぬ」と思い、太宰治の小説に出てくるような男の顔つきになり、

妻がいるのに外の女に小器用にするダメな風体で、あれこれとビルドをためしてみました。



当初はいつもするように、カンタル24gaの0.7Ωで比較的エアーの多い楽しみ方をしていたのですが、これは具合が悪かった。


ですので、

ワイヤーをカンタル26gaに変え(当然この時も太宰治の小説に出てくるような男の顔つきです)、エアーを絞って抵抗値も上げ、ワッテージは下げてみました。

所謂、MTLのしっぽりベイプです。

普段はあまりやりません。



するとどうでしょう、何やら見えてきました。そして何やら懐かしい香りもしています。

それは果たして、ベイプを始めたばかりの尻の青かった時の香りでした。ベイプを始めたばかりの頃、苺タバコ系リキッドを好んでいたからです。

その懐かしさも相まって、ここで始めてこのリキッドの良さに出会えたような気がしたのです。


それはまるで、流行りの冒険小説を読み始めたけれど最初の数項はハマれなくて、

それでも読み続けていくうちに楽しくなってきたのに似ていました。

そしてそのまま、なにも悩んでいることなどないというのに小首をかしげ、

その自分の姿がなんとなく気に入った心地でぽっぽっとベイプをやっていくうちに、

その出会いは間違いではなかったと確信できました。





今回はタバコ系のリキッドという事なのですが、

気取った言葉で言うならば、あまりシガい感じはしませんでした。

どちらかと言うと、甘いです。

全体的に甘く、シュガいと言ったほうが間違いがないかもしれません。

それは余りに都会的な言い回しなので、少し恥ずかしい気もしています。


しかし都会的にシュガいといっても昔の昼ドラのようなドロドロした甘さではなく、割りきった大人達の関係のような甘さです。

この甘さは、フレッシュな苺というよりは駄菓子的なストロベリーの具合の関与と、

HaloのLonghornのような甘めの(葉巻といいますか)煙草の香りがマッチしています。


最初に煙草の独特の風合いがやってきますが、中頃にはストロベリーの甘みが混ざり合って消えていきます。

それはちょうど、アポロのストロベリーチョコのようなホヨホヨとした甘さです。

でも、しつこさはありません。

フレーバーの何処かが尖るような事はなく、全体的なバランスは軽やかな部類のタバコ系リキッドだと思いました。

葉巻寄りなタバコ系リキッドをライトに楽しめるアイテムとして非常に優れているため、

そういったマイルドなタバコ系のリキッドを探している人には非常にマッチしそうです。




このリキッドを吸っていくうちに、あることを思い出しました。

そう、それは懐かしきSCREW BACCO。

あれもイチゴの煙草リキッドですね。

このリキッドを乱暴に分かりやすく例えると、あれです。


しかしぼくは、評価というと偉そうな物言いになってしまうので忍びないのですが、

スクリューバッコよりもずっと吸っていられると思いました。

どちらも甘いリキッドなのですが、ストロベリーメルトの方が上品に感じています。

タバコを表現している香ばしさの部分に洋酒のようなニュアンスも感じていますし、そこがスクリューバッコよりも煙草系としての味に深みを与えてくれているように思いました。

もちろん、それぞれにそれぞれの良さがあります。




ひとつこのリキッドの難点をあげるとしたら、コットンがやや切れやすい事です。ガンクもわりと付きやすい。

この手のフレーバーでは仕方のない事だとは思いますが、メンテナンス頻度は増えてしまいがちになります。




◆総評


始めは、タバコ系リキッドの皮を被ったスイーツ系リキッドかと思いました。

どうやら、自分とは相性が合わないなと。

しかしビルドを組み換えてゆくうちにポルノなスポットに出会い、

果ては調子に乗って添加メンソールを加えてこのリキッドを喫んでいました。


そうなのです、このリキッドはメンソール添加が非常に美味しいのです。

正直に言うと、ぼくはわりと早い段階で添加メンソールを加えていました。

僕はこのリキッドは、メンソール添加ありが好きですね。


これはもしかしたらリキッドのレビューの正道からは逸れてしまうかもしまいませんが、

ぼく個人の感想としては、メンソールの添加もビルドの一環だと思いますので、

リキッド自体にビルドの幅があるのだと解釈しています。メンソールを添加したらダメになってしまうリキッドの方が多いですし。

もしかしたら今後、このリキッドのメンソール版が登場するのではないかと思う程しっくりきています。




煙草系リキッドは苦手だけど、それでも何か煙草系リキッドを試してみたい人にうってつけのリキッドかなと思います。





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